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-摂津市- 再開発が進むJR千里丘駅西地区の今 千里丘交差点北側の道路拡幅工事もスタート

2024.01.06
【 都市計画道路「千里丘朝日が丘線」府道大阪高槻京都線より北側を眺める 】
※イメージ図(今後、関係機関との協議により変更になる 可能性あり) 出典:吹田市

 

令和9年3月の完成(予定)をめざして、工事が進む「千里丘駅西地区第一種市街地再開発事業(事業主体:摂津市)」。既存建物の解体工事も進み、駅前が様変わりしている。現在の状況を写真とともにお伝えする。(撮影日:令和5年12月17日)

日々、刻々と変わる風景

現在のJR千里丘駅西地区は、再開発工事と解体工事が同時に行われている状況で、駅前には大きな空き地ができ、府道大阪高槻京都線からJR千里丘駅の駅舎が見える。

JR千里丘駅から再開発工事地区をのぞむ。

再開発事業区域内の一部に埋蔵文化財包蔵地(千里丘遺跡)が含まれていることから、文化財保護法に基づき、工事着手前に埋蔵文化財発掘調査が実施された。その調査結果として、江戸時代から昭和初期までの耕地化の痕跡が発見された。耕地化の後、昭和13年のJR(当時は国鉄)千里丘駅開業以降、宅地化が進み現在に至る。事業に影響を与えるような大きな発見は無く、少量の小さな土器の破片、石の矢じり1点、主に昭和時代の生活道具が出土したという。(摂津市ホームページより)

JR千里丘駅前の発掘調査地区。

 

千里丘交差点側のビルの解体工事。

 

至便性を考慮して、通行路も確保。

 

千里丘交差点北側の道路の拡幅工事もスタート

千里丘交差点の北側では、都市計画道路千里丘朝日が丘線(事業主体:吹田市)の道路拡幅工事がスタート。同道路は、千里丘地域と吹田市朝日が丘町地域を結ぶ全長約3.6kmの都市計画道路で、交通量が多く、混雑の激しい府道大阪高槻京都線を補完する役割を担う。近年、吹田市・千里丘地域の住宅開発に伴い人口が増加し、朝のラッシュ時にはJR千里丘駅に向かう歩行者の交通量も多い。合わせて府道大阪高槻京都線へ抜ける車両も多く、安全面や交通渋滞の問題があった。

今回、吹田市長野東から摂津市千里丘2丁目までの区間(千里丘交差点付近)で工事が進められている。この拡幅工事により、歩道が整備されることで歩車分離の安全な道路空間が創出されるほか、右折車線が設置されることで、円滑な車両通行の確保、交通渋滞緩和など、JR千里丘駅周辺へのアクセス利便性の向上が期待される。

この道路の奥が千里丘交差点(南側からの眺め)。歩道が狭く、人や自転車と車の往来に安全面での不安がある。

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。