【健康寿命をのばそう】9月開始「健康サポート薬局・豊中モデル」 薬局で健康情報を気軽に入手
2020.02.17
豊中市が産学官協働事業「健康サポート薬局・豊中モデル」を9月17日に開始して約2ヵ月月が経過した。インターネットに不慣れな市民でも、健康に関する正しい情報を気軽に手に入れることができるとあって好評だ。
本事業は市と市薬剤師会、大阪大学が連携する情報発信に関する取り組みで、産学官連携による情報配信としては国内初。市薬剤師会は市や同会が提供する情報に基づいてコンテンツを作成し、市内7つの薬局に設置したデジタルサイネージに配信。デジタルサイネージには21インチ以上のタッチパネル式を用い、利用者の選択によって健康、医療、福祉に関する情報をある程度能動的に得られる。閲覧データやアンケート結果は大阪大学へと送られ、市民満足度やけんしん受診率、予防接種実施率等への影響について検証される。利用者は情報の詳細や健康に関する疑問点を医療の専門家である薬剤師に直接問い合わせて適切な指導や説明を受けられる。場合によっては薬剤師から医療機関への受診勧奨もあり、利用者の健康維持やヘルスリテラシー向上の機会として期待されている。
これまでに健康に関するイベントや学級閉鎖情報、地域包括ケアといった内容を配信。今後は効果を検証して設置個所を増やしていく考えだ。市保健所健康政策課の高岡由美さんは「スマホやパソコンが苦手な方や小さなお子様などにも気軽に使っていただきたいので、薬局に用事がある人はもちろん、そうでなくても通りすがりに立ち寄って触ってもらえたら」と話している。
【健康情報拠点薬局一覧】
グリーンメディック薬局少路、グリーンメディック薬局緑丘、あしだ薬局、大一薬局、西田薬局長興寺店、服部メディカルセンター森川薬局、みのり薬局
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