来春に向けて冬期講習からはじめよう
2019.12.01
各塾の冬期講習受講受付がスタートしました。冬期講習はこれまでの学習内容の復習をし、新学年にそなえるチャンスです。「まだ塾に通っていない方は、この冬期講習からはじめることをおすすめします」と話すのは、学習アドバイザーの西村創さん。その理由をうかがいました。
イベントいっぱいの年末年始に、勉強時間を確保する
年末年始はクリスマス、大晦日に正月と、魅力的なイベントが多く、期間的にも夏休みに比べて短い冬休みはあっという間に終わります。そこで、冬期講習に参加することで継続してまとまった学習時間を確保することができます。
一般的に各塾の冬期講習は四、五日連続で日程が組まれています。授業の予習・復習に、出された宿題に毎日取り組むことで、二学期までの学習習慣を継続することもできますし、そもそも学習習慣がなかった人はこれを機に学習習慣を身につけるということを目標にしてみてはいかがでしょうか。
効率よく集中的に苦手単元を克服する機会に
冬期講習は短期間で苦手科目・単元を克服するチャンスです。冬期講習の学習内容は二学期学習内容の復習が中心となっているからです。一年を通して二学期の学習は、各学年それぞれ重要かつ比較的複雑な内容が集中しています。冬休み中に、しっかり復習をしておくことが、三学期以降の成績アップに結びつきます。冬期講習などの季節講習は、通常のレギュラー授業と違って、毎日全教科の授業があるので短期間に、そして集中的に取り組むことも可能です。中一、二生は冬期講習の受講が学校の学年末試験の対策にもなります。
春からの新学期に向けて今から学習態勢を整えよう
学習態勢を整えるのには時間がかかります。そこで、冬期講習を活用して、新学年にそなえ、今から学習態勢を整えることをおすすめします。学習態勢を整えるためにはまず、「各科目・各単元のどこができていないのか」を把握することが挙げられます。これは成績アップの第一歩として不可欠です。冬期講習では学習単元ごとの習熟度をチェックするために、確認テストが行われることが一般的です。テストを受けることで、理解不足の分野が浮き彫りになります。
つぎに、「自分にとって効果的な勉強の仕方はどのようなものなのか」を体験によって知ることです。講師に勉強の仕方を聞いたり、塾生の勉強の仕方を目の当たりにしたりすることで、今までの勉強の仕方よりも効果が出る方法を知ることができます。場合によっては、講師に追加課題プリントをもらったり、自習室を使ったりして集中して勉強するのもいいでしょう。
冬期講習は今年度最後の復習チャンスであり、新年度前に自分にふさわしい学習姿勢を確立するチャンスです。冬期講習を受けてみて、その塾に入塾するかどうかを見極めるのもいいでしょう。ぜひ、有意義な冬休みにしてください。
【教えてくれたのは】学習アドバイザー 西村 創 さん 国内外の様々な学習塾で講師経験を 積み、指導した生徒は2,000人を越え る。生活情報サイトAll Aboutで子ども の教育、受験、海外教育事情などにつ いてガイドを務めている。
【INFORMATION】学習アドバイザー 西村創。https://allabout.co.jp/gm/gp/1288/子どもを勉強好きにする20の方法(WAVE出版) 1,540円 なかなかスイッチの入らない子どもをやる気にさせる具体的な方法を紹介。「宿題終わった!?」「勉強しなさい!!」を卒業したい親御さんは必読。
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