‐箕面市‐ 重い心臓病を抱える少年が作った「ご当地キャラクター折り紙」が箕面市立船場図書館に、5月8日まで展示
2024.04.22
重い心臓病を抱える山口県在住の小学6年生 北永健人(きたながけんと)さんが創作した折り紙が、難病啓発を目的に箕面市立船場図書館(箕面市船場東3丁目10番1号)で5月8日(水)まで展示される。全国各地のご当地キャラクターを折り紙で表現し、畳2枚分ほどの大きな日本地図にずらりと並べた作品となっている。
山口県山陽小野田市の小学6年生北永健人さんは、先天性心疾患(多脾症候群、ファロー四徴症、洞不全症候群、部分肺静脈還流異常、下大静脈欠損、右胸心、ペースメーカー )を抱えており、3歳までに3回の手術を受けた。腹部にペースメーカーを埋め込んでいて、今も通院しながら学校に通っている。
新型コロナウィルス感染症が流行した2020年、小学2年生になった健人さんは、感染したときのリスクを考えて、自主的に学校を休み自宅で過ごす時間が増えた。その時に出会ったのが折り紙。家でお母さんと紙ひこうきを飛ばしたり、手裏剣を作ったりしてどんどん折り紙の魅力にのめり込んでいった。3年生になっても飽きることなく折り紙を折り続け、図書館で借りた本を見ながら作ったことのない作品にチャレンジするなど折り紙を続けていた。
3年生の春に図書館で借りた「ご当地キャラクター折り紙あそびの本(作:いしばしなおこ)」に山口県の「ちょるる」の折り方が掲載されていて、健人さんは苦戦しながらも完成させた作品を見たお母さんから「せっかくだから日本全国のご当地キャラクターを作ってみたら」と言われ、健人さんはそのお母さんの言葉のとおり日本全国のご当地キャラクターを折り紙で作り始めまた。
健人さんは3年生の夏休みに、47都道府県のご当地キャラクターを色とりどりの折り紙で作りあげ、ご当地キャラクターの折り紙を1.8メートル四方の日本地図に貼り付け、「日本全国ご当地キャラクター コロナにまけるな」と書かれた作品は、校内作品展で展示後、市内の図書館にも展示された。
その後、健人さんのお母さんの北永千賀(ちか)さんが、「息子の折り紙を全国の図書館に展示してもらい、難病について多くの人に知ってもらえる機会ができれば」という想いから、千賀さんはネットで各地の図書館を検索し、自ら電話で展示してもらえないか図書館に連絡をした。2年前に山口県から始まり、今回の同市で19カ所目。同市を選んだ理由としては、大阪府のご当地キャラクターとして公式PRキャラクターである「滝ノ道ゆずる」の折り紙を折ったので、箕面市立船場図書館に展示することとなった。目標は、各県1つの図書館でリレー展示を行い、健人さんが折り紙を始めるきっかけになった折り紙作家のいしばしなおこさんが住む千葉県の図書館をゴールにしている。自宅から遠い図書館に足を運ぶのは難しいため、クラウドファンディングで募った費用で作品を輸送した。折り紙の他にも、難病に関する本や闘病記などを並べて展示している。
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