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俳句コーナーVOL.56 入選作品を紹介!

2024.05.02

3月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。

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【 優秀賞 】

猫の子をゆう子と名付け恋終る

京都市 草夕  感じ
季語は猫の子です。失恋の思いをかき消すかのように今年生まれた猫の子どもに名前を付けました。一つの区切りがついたのでしょう。今の思いをかき消して、猫の子の成長を愛でていくという決心が伝わってきました。

 

【 入 選 】

スタンプの真中白きや花の雨

岐阜市 ばんかおり
頻繁に使っていれば、真中は白くなります。花の雨との関係もよいです。

菜たね雨学生服をはじけたり

茨木市 奥田  保子
ピカピカの学生服に雨が弾けます。黒い制服に黄色い菜の花は印象鮮明。

あと一本燗熱うせよ土筆和え

吹田市 高嶋  文範
この思いわかります。土筆和で燗酒が進みます。「もう一本」の声も。

母いつも日向のにほひ木の芽和

和泉市 押見げばげば
母との思い出が日向のにおいと木の芽和。懐かしい思い出です。

来ちやつたのアスパラガスを握りしめ

豊中市 山上  秋葵
アスパラガスでないと俳句にはなりません。帰りなさいとは言えない場面。

 

【 佳 作 】

啓蟄のペンネが卓を転がりぬ

和泉市 押見げばげば

素通りはできぬ菜の花畑かな

豊中市 小倉  佳子

幼子に話しかけられ桃の花

吹田市 堀田 恵美子

薫風や自転車一つギアをあげ

茨木市 藤井  晶子

流れなき水面に果つる柳絮かな

茨木市 角島  健二

 ◆ つぶやき評 ◆ 
あたたかくなってきました。自然の中に身を置いて、じっくりと俳句が出来る季節となりました。じっとしていれば、自然は動いてくれます。そして、様々な姿を見せてくれます。その時が五七五のチャンスです。

 

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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)

1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』『礫』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。

 

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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。

【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160

【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。

 

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山口昭男先生の最新巻の紹介

シリーズ自句自解Ⅱベスト100 山口昭男定価1500円+税 版元 ふらんす堂

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