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-豊中市- 小1の壁の解消に向けて豊中市で午前7時からの校門開放がスタート

2024.05.09
※画像はイメージです

 

子育てをしながら働く親にとって、仕事と子育ての両立は重要な問題である。共働き世帯数は増加し、子育てに関して不安や精神的・身体的な負担を感じる人は多く、約4割の子育て世帯が仕事と子育ての両立に苦労している。(出典:豊中市子育ち・子育て支援に関するニーズ等調査)昨今話題になっている「小1の壁」とは、子どもが保育園から小学校に上がることで、仕事と子育ての両立がより難しくなることを指した言葉である。一見、子どもが小学生に上がり成長することで、働きやすくなるように考えられるが、実際には子どもを預けられる時間が保育園のときよりも短くなり、仕事と子育ての両立が難しくなるケースが多く、これは小1の壁の問題に直面する原因の一つとなっている。

「子育てしやすさNo.1へ」を掲げる豊中市は、この問題を解消する新たな取組として、関西で初めて、2024年4月8日より午前7時からの小学校の校門開放を始めた。就労等の諸事情により利用を希望する家庭の児童は、小学1年生はもちろん学年を問わず、市内全ての公立小学校で、午前7時から登校時間の8時まで、体育館等の見守り場所で過ごすことができる(利用には、事前申込みが必要。見守り場所までの登校は、保護者の付き添いが必要)。

さらに市は「こども政策の充実・強化」に向けて、今後5年間で約100億円規模の投資を実施予定(予算は議会の議決を経て決定)。「子育ては親だけがやるもの」という考え方から脱却し、子育てしやすくなるためのサービスを充実させることにより「ずっと住み続けたい」と思うまちの実現を目指す。

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