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-千里中央- 大型商業施設を再整備

2024.10.05

2032年の完成を目指し千里阪急百貨店と
千里セルシーの敷地を大型商業施設に再整備

8月29日(木)、阪急阪神不動産は北大阪急行の千里中央駅東側の百貨店やホテルを、エイチ・ツー・オーリテイリングと一体で再開発すると発表した。百貨店と商業施設の敷地を一体にして延べ床面積10万㎡規模の大型商業施設を新設するほか、現在千里阪急ホテルがある敷地は、公園と一体化した交流拠点の場になるようだ。

回遊しやすい歩行者中心のまちづくり

2016年より、まちの活性化や機能の拡充・更新を実現するため、大阪府・豊中市と地権者が参加する千里中央地区活性化協議会で検討が進められている。そのなか、千里中央地区活性化基本計画(改定版)が策定され、北大阪急行電鉄千里中央駅の東側では、”多様な魅力に富む競争力ある一大商業核を形成すること”がまちづくりの方針として取りまとめられた。

具体的には、エイチ・ツー・オーリテイリングが保有する千里阪急百貨店と2019年に閉館した千里セルシーの間を通る車道を廃止し、一体街区としてバスやタクシーの乗り場も兼ね備えた大規模商業施設として整備する。阪急阪神不動産が保有する千里阪急ホテルは、2025年度末に営業終了した後、千里東町公園と連携したにぎわい・交流拠点の場などを検討している。駅西側では、2023年に閉鎖した商業施設オトカリテの敷地を、イオンモールが駅前広場として再整備し、商業施設やオフィス、ホテルなどが入居する複合ビルができる。

また、両街区では道路上空利用による大街区化、バス乗降場の集約化、千里中央2号線(千里文化センターコラボ~旧オトカリテ~SENRITO~旧千里セルシー)の対面通行化といった交通整備も同時に行われる。

2032年度中の事業完成を目指す

豊中市は駅周辺の再開発について、2032年度中の事業完成を目指すと発表。これらの施設では、さまざまなイベントを通じて新たなライフスタイルを提案するほか、セルシー広場を継承するにぎわい広場の整備・運営や、千里中央駅から千里東町公園につながる歩行者ネットワークのバリアフリー化など、にぎわい・憩い・交流のある千里らしいまちづくりを目指し、計画が進められている。

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