‐箕面市‐ 箕面のゆず農家を応援する。ゆず収穫サポーターと農家によるゆずの収穫が行われています
2024.11.21
箕面市では、府内で唯一の産地である「箕面の柚子(ゆず)」の生産者を支援する目的で、人手不足などの理由により、収穫や手入れが十分に行き届かないゆず農家を応援するため、平成22年度から毎年11月に、ゆずが好きで農作業に関心のある人を広く募集し「ゆず収穫サポーター」を結成し、今年度も会社員や学生などが集まりゆず収穫のサポートを行っている。
同市の止々呂美地区は大阪府内で唯一、ゆずを生産・出荷しており、約40軒の農家が出荷用にゆずを栽培している。サポーターたちは、農園に出向き、収穫時の注意点など、止々呂美ゆず生産者協議会のアドバイスを受けながらゆずの収穫などを手伝う。
ゆずは、昔から「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」と言われるほど、実が収穫できるまでに年数がかかるため、通常は5年ほどで結実する接ぎ木栽培が主流だが、止々呂美のゆずは、種からじっくり育てる実生(みしょう)栽培という方法で栽培されている。実生ゆずは種から15~20年ほどの年数をかけ成長し、収穫できる希少なゆずであり、全国に5,000本ほどしかないといわれている。実生ゆずは、接ぎ木のものと比較して、実が大きく、香りが豊かであるのが特徴。また、甘みや酸味が普通のゆずと比べ2倍近くも差があり、ゆず特有の苦みなども多く、よりゆず本来の味が楽しめる。
また、同市では農業者の高齢化や、後継者の農業離れ・域外流出が進み、農業戸数は年々減少傾向にある。さらに、ベッドタウンとして発展してきた同市の交通アクセスはますます利便性が高まり、農業や農村景観の維持存続が困難になることが予想される。こうした状況を受け協議会は、ゆずのブランド化を通じ都市住民に箕面への愛着と関心を高めてもらうことなどを目的として、平成21年5月にゆず生産者が中心となって「止々呂美ゆず生産者協議会」を設立した。
なお、ゆず収穫サポーターによる収穫作業は、11月22日(金曜日)、25日(月曜日)、及び26日(火曜日)にも実施する。
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