-池田市- 甘みのあるミニトマト「フラガール」池田市の新たな特産品を目指す
2025.01.05
池田市の細河地区にある「スマイルファーム細河」は、2020年に北摂で初めて農業×就労継続支援B型事業をはじめた事業所だ。細河地区の豊かな自然を生かして玉ねぎやトマトなど野菜の栽培を行っている。「農業は作業分担がしやすく、就労支援に向いている仕事」だと話すのは責任者を務める赤井浩さん。「天候や温度によって収穫のタイミングが変わるので臨機応変な対応が求められますが、自然のなかでの作業は利用者の方々にも良い刺激になっています」。
約2000㎡ある土地では、近隣の小学校の給食センターに提供している玉ねぎをはじめ、季節ごとに様々な野菜を栽培。2023年からフラガールという糖度の高いミニトマトの栽培を新たにスタートさせた。ミニトマトはブランド化や加工がしやすく、池田市の新たな特産品となることを目指している。収穫したミニトマトは市内の飲食店に卸したり、池田市と共同してクラフトビールを開発したり、様々な展開をみせている。
「栽培や選別以外にブランド化の工程や店頭での販売など、利用者の方々に提供できる仕事の幅が広がりました」。また、店頭に並んだ商品を見て「嬉しい」といった声もあり、やりがいの醸成にもつながっているそうだ。「今後は収穫量を安定させ、ビール以外の加工品も考えています。トマトに限らず規格外の玉ねぎを使ったフライドオニオンなども考えていて、たくさんの人が集まる環境になってくれたらうれしいです」。
スマイルファーム細河サービス管理責任者/
社会福祉士 赤井 浩さん
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