‐箕面市‐ 箕面・世界子どもの本アカデミー賞のオーサービジットが開催。「オニのサラリーマン」著者の富安陽子さんが箕面市立豊川南小学校を訪問
2025.02.24
箕面市では、子どもの読書意欲を高め、読書活動をさらに推進することを目的として「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」を平成22年に創設した。この賞は、「子どもが本当に支持している本を、子ども自身が選ぶ」という趣旨に基づいており、一般的な「大人が選ぶ」子どもの本の賞とは異なる全国でも珍しい取り組み。
例年、学校図書館や市立図書館において、4月からノミネート作品(約20作品)を紹介し、8月頃に子どもたちの投票によって各部門の受賞作が決定される。その後11月には、子どもたちが主体となって運営する授賞式が行われ、受賞作家によるスピーチや中学生が手作りしたオスカー像を授与される。さらに授賞式後には、受賞作家やノミネート本の作者が市内小・中学校を訪問する「オーサービジット」を開催し、子どもたちが作家と交流する機会を設けている。
13回目となる今回は、約13,400人の市立・私立小中学校の子どもたちが投票した結果をもとに、ノミネートされた本の中から、【絵本賞】『お月さんのシャーベット』:ペク・ヒナ/作、長谷川義史/訳、【作品賞】『大ピンチずかん』:鈴木のりたけ/作、【主演賞】『オニのサラリーマン』(主演 オニガワラ・ケン):富安陽子/文、大島妙子/絵、【ヤングアダルト賞】『むかしむかしあるところに、死体がありました。』:青柳碧人/著の受賞4作品を、昨年8月に決定した。
2月19日(水曜日)に、作家が子どもたちに本の楽しさを直接伝える「オーサービジット」を開催し、今年度の「主演賞」を受賞した「オニのサラリーマン」(富安陽子・文、大島妙子・絵)の著者である富安陽子さんが、箕面市立豊川南小学校(辻野夏奈江校長・小野原東3丁目2-1)を訪問した。「オニのサラリーマン」シリーズは、赤オニのオニガワラ・ケンが地獄カンパニーの平社員として日常生活をおくる、人間味あふれる姿が描かれる絵本のシリーズで、平成27年10月から令和5年12月にかけて第5弾までの作品が出版されている。
当日、豊川南小学校では、体育館に2~4年生の約330人の児童が集まり、富安陽子さんが挨拶をされると体育館中が大きな拍手に包まれた。富安陽子さんは、なぜ童話を書くようになったかなどを話され、その後、書かれたお話2作品の読み聞かせをし、公演後には富安陽子さんへの質問タイムも行われた。
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