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安藤忠雄さんの展覧会「安藤忠雄展 青春」グラングリーン大阪で開催中

2025.03.28

シティライフが主催する講演会「堺文化大学」に4月6日(日)登壇する建築家の安藤忠雄さん。JR大阪駅前「グラングリーン大阪」の施設内「VS.(ヴイエス)」にて、安藤さんの展覧会「安藤忠雄展 青春」が3月20日から開催中だ。

今回のテーマは「青春」。これまでの挑戦の軌跡と、現在進行中の取り組み、そして未来へのビジョンまでを一望するもの。約60件の建築プロジェクトや、約230点のスケッチ・ドローイング、模型などを通じて、80歳を超えた今なお第一線で活躍し続ける安藤さんの熱量を感じ取ることができる。

 

初期代表作「水の教会」

約1,400㎡の地下空間に展開する展示エリアは、大きく二つのゾーンで構成されており、スケッチや模型、ドローイングなどが展示されている。1つ目のゾーン 「挑戦の軌跡」エリアでは、安藤氏の初期代表作で北海道・トマムにある「水の教会」を原寸で再現。北海道の雄大な自然のパノラマ映像を背景に、実際に水を張った水盤の上に十字架がたち、情景がリアルに再現されている。。大阪にいながら、その場を訪れたような感覚に。

天井高15mの映像空間でANDO建築を体感

もう一つの「安藤忠雄の現在」エリアでは、35年を超えて、安藤さんが関わり続けている直島のプロジェクトや、こども本の森プロジェクト等、今取り組んでいる数々の仕事が見える。

そして、天井高約15mのキューブ型スタジオに安藤さんの3作品、神々しさを感じる「光の教会」や、ラベンダー×大仏の頭という異色の組み合わせの「真駒内滝野霊園頭大仏」(北海道札幌市)、2021年に開館したフランス・パリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」が8Kの映像美と音楽とともに映し出され、迫力あるバーチャルな映像空間に没入することができる。

「青春」を象徴する直径2.5mの「青りんご」のオブジェ

会場は安藤さんが長年尽力してきた、大阪の都市再生プロジェクトの最前線でもある「グラングリーン大阪」の中心に位置する「VS.(ヴイエス)」。前面に広がる芝生広場には、本展のテーマ「青春」を象徴する直径2.5mの「青りんご」のオブジェを設置。オブジェの台座には詩人サムエル・ウルマンが謳う「青春」の詩とともに、安藤さんのメッセージが刻まれている。「人間も建築も、いつまでも青いまま、挑戦心にあふれていたい」。

 

<安藤忠雄展 青春>
場所:VS.(グラングリーン大阪内)
開催期間:3月20日(木祝)~7月21日(月祝) 10時~18時(金土祝前日は20時まで)
休館日:毎週月曜(月祝の場合は営業)
入場料: 一般 1,800円、大学生 1,500円、高校生 1,000円
展覧会の詳細はコチラ

 

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