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‐箕面市‐ 箕面市立郷土資料館で企画展~萱野三平 生誕350年特別展~「赤穂事件と萱野三平」が7月6日まで開催

2025.05.05

企画展「赤穂事件と萱野三平」が7月6日(日曜日)まで、郷土資料館で開催している。

歌舞伎や文楽、映画などで有名な『忠臣蔵(ちゅうしんぐら)』のモデルとなった赤穂事件とは、元禄14年(1701年)3月14日に赤穂藩主浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)が江戸城「松の廊下」で高家筆頭である吉良上野介義央(きらこうずのすけよしひさ)に斬りかかったことが発端となった事件。殿中での刃傷は御法度のため、幕府は浅野内匠頭に即日切腹を申し渡し、一方、吉良上野介には咎めなしとした。この裁きが後の赤穂藩家老筆頭大石(おおいしくらのすけ)をはじめ、赤穂義士四十七士の仇討ち(吉良邸討入り)につながる。四十七士たちは吉良上野介を討ち取り本懐を遂げた後、全員切腹となった。赤穂藩士であった箕面出身の萱野三平は浅野内匠頭の刃傷事件の第一報を赤穂へと伝える使者となった。後に三平は仇討ちに加わろうとしたが父親に反対され、主君への忠義と父への孝行の板挟みとなり、討入り前に箕面萱野の自宅で自刃した。このことから萱野三平は48人目の赤穂義士とも称されている。また優れた俳句を残した著名な俳人として涓泉(けんせん)の名でその足跡を残している。

企画展では、48人目の赤穂義士として歴史に名を刻み、俳諧の世界にもその足跡を残した萱野三平が生誕350年を迎えるにあたり、自刃のきっかけともなった「赤穂事件」を紹介する。昨今赤穂事件自体の認知度が低下するなか、あらためてこの歴史的な事件を取り上げるとともに、この事件を背景とした郷土の偉人・萱野三平の生き様を紹介する。

江戸城中松の廊下で起こった、刃傷事件から浅野家断絶、赤穂城を明け渡し、仇討ちまでの経緯、仇討ちの決行、赤穂義士たちの最期に至るまでを、大石神社からの借用史料(14点)とともに解説する。
企画展では萱野郷に生まれた萱野三平の足跡を赤穂事件との関わりと、第一級の俳諧人であった側面を「萱野家文書」から解説する。

また、企画展関連講演会の実施も予定。企画展特別講座として、「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)における萱野三平(早野勘平(はやのかんぺい)」と「真実の忠臣蔵~48人目の義士萱野三平~」の二つの講座を開催する。

【概要】
●企画展「~萱野三平 生誕350年特別展~「赤穂事件と萱野三平」」
【日時】~7月6日(日曜日)まで ※毎週月曜日休館 午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(船場西3-8-22 市役所第二別館2階)
【費用】無料
●企画展特別講座 第一弾「仮名手本忠臣蔵における萱野三平(早野勘平)」
【日時】6月15日(日曜日)午後2時~午後3時(入場は午後1時30分~)
【講師】古典芸能案内人 天野光氏
【場所】船場生涯学習センター5階会議室511・512
【定員】50人(応募者多数の場合、抽選)
【申込期間】~6月8日(月曜日)ロゴフォームで受付
【費用】無料
●企画展特別講座 第二弾「真実の忠臣蔵~48人目の義士萱野三平~」
【日時】6月 28日(土曜日) 午後2時~午後3時(入場は午後1時30分~)
【講師】(一般社団法人)中央義士会 理事長 柿崎輝彦氏
【場所】船場生涯学習センター5階会議室511・512
【定員】50人(応募者多数の場合、抽選)
【申込期間】~6月22日(月曜日)ロゴフォームで受付
【問い合わせ】郷土資料館 電話:072-736-9370 FAX:072-736-9410
【費用】無料

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