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-豊中市- 千里ニュータウンの道でちょくちょく見かける動物のオブジェって何? Y.Oさんからの投稿

2025.05.20

この動物のオブジェについて調べると、ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)で研究されており、「新千里北町 くるまどめ」という冊子にまとめられていることがわかりました。

鈴木毅・太田博一監修 武部俊寛編『新千里北町くるまどめ』千里ニュータウン研究・情報センター 2017年3月31日
(https://discover-senri.com)

この冊子の著者よると、新千里北町にある動物型のオブジェは「車止め」で、動物の形だけではなく○▽□の穴が空いた形の車止めもあり、「動物属」と「幾何学属」に分類されています。「動物属」はもともと公園の遊具としてつくられたものを車止めに活用したもので、「幾何学属」は新千里北町用につくられた貴重な車止めのようです。

ではこの車止めはなぜ必要なのか?12の町から形成される千里ニュータウンは、試行錯誤しながら順番に計画され、住宅地の道路も「クルドサック(袋小路)」から「ループ型道路」と変遷したようです。ここではループ型道路の説明は省きますが、これにより専用歩路に車が誤侵入してしまう可能性が出たため、その対応策として「特徴的な車止め」が設置されたということです。またこの車止めは「幾何学属」4型28基と「動物属」9型24基の計52基が設置され、型ごとの設置の法則が存在しています。

2012年には水道管工事によって一部の車止めが撤去された際、住民より「動物の車止めを残してほしい」との要望で、今後できる限り動物型の車止めを残していくことで合意をされたようです。その出来事が何気なくあった車止めの価値を再認識させるきっかけになったと、振り返っています。

 

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