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-茨木市- 茨木の現代美術を牽引してきた展覧会が今年もおにクルで開催

2025.06.09
2024年 特集作家部門 展示の様子(1階オープンギャラリー)

 

6月30日(月)〜7月6日(日)に、茨木市文化・子育て複合施設 おにクルで開催される「第52回 現代美術—- 茨木2025展」。1968年(昭和43年)から始まった歴史ある現代美術の展覧会は、毎年、様々な取り組みを通じて、市の文化芸術振興に貢献している。

無審査・自由出品による現代美術展

1968年に茨木市美術展の一部門として、スタートした「現代美術— 茨木」。始まった経緯としては、既成の価値観や形式にとらわれない前衛的な作品を対象とした部門を設けてはどうか?という意見からだった。「そこから試行錯誤を経て、無審査・自由出品によるアンデパンダン形式での公募展が誕生しました」と話すのは現在、同展を担当する茨木市文化振興課の児玉さん。

1981年開催の第8回からは、特集作家による展示も始まった。初回のこの年は、スタジオジブリ映画の「耳をすませば」の背景美術を担当し、おにクル2階の「おはなしのいえ」のデザイン監修も担当した井上直久さんをはじめ、今井梅男さん、中島一平さん、野村正則さんら、茨木市ゆかりの4名の作家の作品が展示された。その後も、ヤノベケンジさんなど、市内外の作家の作品を展示するようになっていった。

特集作家によるトークショーや
ワークショップも開催

第52回を迎える今回も、アンデパンダン形式(無審査)による「公募部門」と、過去の出品者や活躍中の作家の中から選定される招待作家による「特集作家部門」の2部構成の展覧会として開催される。

「今回の特集作家部門は、茨木市出身の岩澤武司さんと、高槻市在住のナカムラチエさんの作品が展示されます。お二人の作品に共通するものが『日々積み重なる時間』であることから、サブタイトルが『時間のなかで存在すること』となっています」と児玉さん。

出品作品についての規定はあるが、市が定める日時に会場に直接搬入し、展示することができる方は(搬出も同様)、誰でも気軽に作品を発表できる場として注目を集めている。出品は事前申込みが必要で、締切りは6月4日(水)となっている。
展覧会の概要は下記のとおり。

◎会期(日時)
6月30日(月)~7月6日(日)
10時〜19時 ※最終日は17時まで

◎場所
茨木市文化・子育て複合施設 おにクル
大阪府茨木市駅前3丁目9-45
▶公募部門 … 1階きたしんホール
▶特集作家 … 1階オープンギャラリー

◎関連イベント
【ワークショップ「ならべてあそぼう」】
6月29日(日)10時~12時
定員:10名(先着・HPより事前申込制)
【特集作家によるトークイベント】
7月6日(日)15時~16時30分
参加無料、参加自由

また会期中、おにクルから歩いてすぐの茨木市福祉文化会館で、「現代美術—— 茨木特別展」を含む、茨木の現代アートに関する事業が集結した展覧会も開催される。

 

茨木市文化振興課 児玉さん。「入場無料ですので、どなたでも気軽にお越しください」。

 

2024年 アンデパンダン部門 展示の様子(きたしんホール)

 

トークイベントは今年も開催される(昨年の様子)。

公募部門の申し込みやイベントの詳細は右のQRより

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