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北摂の交通課題の改善に一歩前進 十三高槻線・正雀工区がついに開通

2025.07.09
跨線橋を含む正雀工区が6月8日に開通した。(南正雀)

 

大阪府が整備を進めていた都市計画道路「十三高槻線」の一部である正雀工区(吹田市吹東町〜南正雀)が、2025年6月8日に供用を開始した。

阪急京都線を跨ぐ約500メートルの跨線橋は昨年の2月に完成していたが、摂津方面・正雀川地下道へとつながる区間で、浸水被害の軽減を目的とした下水道管の整備工事の影響で、当初の計画より約1年遅れての開通となった。

十三高槻線は、大阪市淀川区の十三から高槻市までを南北に貫く約18.7kmの幹線道路として、1967年に都市計画に位置づけられた。しかし、市街地を通過し、鉄道を跨ぐ構造を含むことから、用地取得や設計調整に長年を要した。この正雀工区間が開通したことにより、大阪内環状線から、大阪中央環状線(中環)までが一本の道路でつながり、高槻方面へのアクセスが向上した。

十三高槻線は依然として全線開通には至っていないが、今回の正雀工区開通をきっかけに、並行する大阪京都線の渋滞緩和の期待が高まっている。北摂の交通課題の改善に一歩前進となりそうだ。

案内標識に、高槻・茨木の文字が見える。(吹東町)

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