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-高槻市-集え唄声自慢「淀川三十石船舟唄全国大会」出場者を募集

2025.07.09

11月23日(日・祝)、大阪府の無形民俗文化財に指定されている「淀川三十石船船唄」の全国大会を 今年も 高槻市で開催。大会で自慢の唄声を披露してくれる唄い手たちを8月22日(金)まで募集している。

淀川は、江戸時代に京都と大阪を結ぶ大動脈の役割を担っていた河川で、京・ 伏見と大坂 ・八軒家(現在の京阪電鉄天満橋駅付近)の間には、旅客船「淀川三十石船(さんじゅっこくぶね)」が運行していた。 当時、旅客船で船頭衆が船客を楽しませるために唄っていたのが「淀川三十石船 船唄」で、明治時代に入り蒸気機関を備えた外輪船が登場。次第にとってかわられるようになり、鉄道の開通により淀川三十石船は姿を消したが、船唄は高槻市の大塚地区の人々によって結成された大塚保存会によ って受け継がれてきた 。

淀川水運の往時を偲ばせる大阪を代表する民謡の一つであり、府内に残る数少ない貴重な労働歌として2002年に大阪府の無形民俗文化財の指定を受けている。

「淀川三十石船舟唄全国大会」は、同船唄の普及啓発を目的として1993年から開催されているもので、今回で33 回目を迎える。民謡の初心者も気軽に参加できる大会でありながら、プロを目指す方まで広く唄い手が集うコンクールとして定着。優勝者は 公益財団法人 日本民謡協会が主催する「今フェス~民謡日本一選手権~」への応募資格が得られ、過去の優勝者の中には、現在、プロや民謡アンバサダーとして活躍されている方も。

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