-箕面市- 阪急箕面駅の再開発が進む 2027年春頃の竣工予定「(仮称)新みのおサンプラザ1号館」
2025.09.03
阪急箕面駅前において、長年にわたり地域のランドマークとして親しまれてきた「みのおサンプラザ1号館」の再開発が進められている。1979年に全館オープン以来、駅前の顔として賑わいを創出してきたこの施設は、2015年の耐震診断で震度6強の地震に対し倒壊の危険性があると判明し、建替えが喫緊の課題となっていたが、2023年1月に建替えが正式に決定した。そして、2027年春頃の竣工を目指し、新たな「(仮称)新みのおサンプラザ1号館」が建設される。
新施設は、箕面駅前が抱える「気軽に立ち寄れる憩いの場所が少ない」「商業機能不足」「住民交流の場不足」といった課題を解決し、「地域内外にひらかれたコミュニティステーション」となることを目指している。箕面市は、この新施設の1~3階部分を先行取得することを決定し、箕面市が市民や周辺住民の意見をパブリックコメント(2023年3/1~3/30)とアンケート調査(2023年9/26~11/16)で広く募集した。寄せられた声からは、スーパーやカフェなどの物販・飲食店のほか、飲食可能なフリースペース、子育て施設、イベントスペース、趣味の活動の場、観光客が休憩できる場所など、ニーズが明らかになった。
特に、1階は駅前の賑わいの核となる飲食・カフェなどの商業施設を誘致し、地域住民だけでなく観光客も集客する計画だ。必須機能としてブランド力のある商業施設が配置されるほか、イベントスペースや箕面名産品を扱うスペースの設置も想定。多様な人々が気軽に立ち寄れる活気ある空間が期待される。2・3階には、従前施設でも利用者の多かった子育て施設が再整備される。具体的には、子育て交流広場、一時保育施設、子育て支援センターが必須機能として設けられ、子どもたちが自由に遊び、保護者同士が交流できる開放的でシームレスな空間となるよう計画されている。
さらに、文化・交流機能として、大人数に対応可能な大会議室や、防音対策が施された音楽スタジオ、多目的室も計画。これらはガラス張りの間仕切り壁を持ち、様々な用途に利用可能で、ギャラリー機能も備える。施設全体で「賑わい」を創出するため、1・2階のシームレスな空間づくりや、屋外ステージ、自主管理公園を活用した一体的なイベント開催なども提案されている。

現状の様子
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