-高槻市-高槻市と島本町が消防指令センターの共同運用を開始
2025.10.17
10/7 (火)から、高槻市と島本町における消防業務の相互応援体制の迅速化、大規模災害時の対応強化などを図るため、高槻市消防本部庁舎4階に設置した「高槻市島本町消防指令センター」の運用がはじまった。
近年、災害や事故の多様化・大規模化、市民ニーズの高度化・多様化など、消
防を取り巻く環境が変化している中で、出動体制、設備資機材、専門員の確保等が全国的な課題となっている。
このような状況に対応するため、スケールメリットを活用して消防体制の充実強化を図ることを目的に、119 番通報の受信、消防車や救急車の出動指令や
無線通信の統制などを行う消防指令センターを高槻市と島本町が共同で整備・運用することを進めてきた。
同センターは、高槻市消防本部 4 階に設置。119 番通報の際に、通報者がス
マートフォンなどで撮影する現場映像を送信できる「映像通報機能」、消防隊
がドローンなどで撮影する現場映像を共有できる「映像伝送機能」、災害に関
する各種情報を一元的に管理し、迅速な情報共有により、消防本部の作戦指揮
の高度化を図る「災害情報共有システム」など最新の消防指令システム機器を
導入。
高槻市、島本町のそれぞれが運用する消防隊等への指令を一元的に担い、これにより、携帯電話から受信した管轄外の緊急通報に対し転送の必要がないスムーズな受信体制となり、迅速な対応が可能になる。
また、救急需要の集中時や市町境界付近での火災が発生した場合等に、応援
要請することなく受信と同時に両市町の消防本部から適切な体制で迅速に出動させることや、大規模災害等に対し同時に多数の部隊を出動させて迅速に活動
することも可能に。加えて、機器等を共同で整備及び維持管理することで費用の縮減を図るなど、財政面の効果も見込まれる。
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