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‐茨木市‐ 茨木高校関係資料の市指定有形文化財指定を記念したテーマ展 「旧制茨木中學校―近代教育の軌跡―」を開催

2025.10.20

今年の8月、茨木高校に明治期から残る資料が市指定有形文化財となったことを記念し、その内容豊富で貴重な資料から、旧制茨木中学校の軌跡をたどる、茨木市立文化財資料館第41回テーマ展「旧制茨木中學校ー近代教育の軌跡ー」が12月22日まで開催している。

大阪府立茨木高等学校は明治 28 年(1895 年)に大阪府第四尋常中学校(のちに茨木中学校と改称)として開校し、令和7年(2025 年)に創立 130 周年を迎えた。同校には明治期からの希少な学校資料が数多く伝来し、本年8月に「茨木高校関係資料」として茨木市指定有形文化財となった。同展示では、開学より現在に至るまで大切に保管されてきた資料から旧制茨木中学校の軌跡をたどる。

旧制茨木中学校は、初代校長加藤逢吉や天坊幸彦ら教育熱心な教師が教鞭をとり、ノーベル文学賞受賞者の川端康成やジャーナリストの大宅壮一らを輩出している。また、杉本傳教諭の指導によって、水泳王国茨中が築かれるとともに、学校から能勢妙見山まで夜間に歩く妙見耐寒夜行軍が始められ、現在も続いている。

旧制茨木中学校時代の資料は、教務・会計・授業・学校運営・生徒生活などの内容があり、明治から昭和期の旧制中学校の教育について知ることができる。加えて資料の中には、明治期からの実験器具や標本等もあり、文理の様々な分野の資料が含まれている茨木高校関係資料は近現代資料・学校資料として大変豊富な内容を持った、全国的にも極めて貴重な資料群といえる。

【概要】
開催日時:~12 月 22 日(月)、午前 9 時~午後 5 時
休 館 日:毎週火曜日
入 館 料:無料
会 場:茨木市立文化財資料館1階展示室

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