-茨木市- 観光パンフで府外に魅力を発信
2026.01.10
12月下旬から1月初旬にかけて関西圏(大阪・京都・滋賀・奈良・兵庫・和歌山)にある
H.I.S.の店舗や阪急、JRの茨木駅のパンフレットラックなどで配架を開始する予定だ。
※画像はイメージ
茨木市商工労政課が、観光施策の一環として新しいパンフレットを制作し、12月下旬から1月上旬に発行する。配布は旅行会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)のネットワークを活用し、大阪中心地域を含めた京都・滋賀・奈良・兵庫・和歌山の府外の店舗で手に取れる形で展開する計画である。北摂は観光人口が相対的に少なく、自治体が府外へ積極的にアピールする事例は多くない。旅行を検討する層に直接届く場所で茨木の魅力を提示するという点で、新しい取り組みといえる。
この施策のきっかけとなったのは、「ダムパークいばきた」内に2025年3月に誕生した体験型施設「GRAVITATE OSAKA」である。日本一の長さを誇る歩行者専用吊り橋をはじめ、バンジージャンプなどのアクティビティがあり、日帰りレジャーの強い目的地として注目を集めている。都市部からのアクセスの良さも魅力で、家族や友人と楽しめるとしている。
パンフレットでは同施設を核に、初めてでも回りやすいモデルルートや、車・公共交通の双方で計画しやすい行程をわかりやすく整理。市内でも見落としがちなスポットや、市外からは検索しづらい実用情報を紙面で見やすくまとめ、「まずは一度行ってみよう」と思える導線づくりに重点を置いている。
従来の「市内中心の配架」から、府外の旅行店舗での接点づくりへと配布戦略を転換した点も特徴だ。日常動線上では週末の目的地選びにつながりにくいという課題に対し、旅行関心層が集まるH.I.S.店舗でダイレクトに提案することで、来訪の確度を高める狙いである。紙面はH.I.S.の特色を活かした表紙でワクワク感を前面に、「GRAVITATE OSAKA」を中心に、ドライブで立ち寄りやすい近隣スポットを組み合わせた回遊提案を掲載する。さらに観光大使の起用や市外スポットとの回遊提案など、紙ならではの高揚感と手触りで「茨木の楽しさ」を描き出し、府外の読者に現実的な日帰りの選択肢として提示する。また今年11月には茨木市と亀岡市が双方の広報誌で「湯の花温泉」と「GRAVITATE OSAKA」の割引券を掲載し、相互来訪を促進。今後は広域ツアー造成も視野に、官民連携で“集める・運ぶ・受け入れる”の整備を進める方針だ。

茨木市商工労政課 小倉勝弘さん
内閣府の「地方創生人材支援制度」を活用して、株式会社H.I.S.から今年春に観光担当の専門監として就任した。「東京出身の私の視点も活かし、外から見た茨木の魅力も発信するように心がけています」。近隣自治体と連携した観光施策にも意欲をみせる。
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