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【健康寿命をのばそう】認知症予防としても注目ボードゲームの魅力

2020.02.04

近年、都市部を中心に出店が増えている「ボードゲームカフェ」。テーブルを囲み、アナログなゲームを楽しむのが目的だが、認知症予防の観点から高齢者の利用が増えているという。

高齢者も熱中
コミュニケーションの機会にも

「ボードゲーム」をご存じだろうか?広義では、ルールに則り、独自の駒やカードを盤上で展開していくゲームを指す。将棋、オセロ、モノポリーなど、馴染みのゲームはもちろん、海外産をはじめとした新しいゲームが続々と登場。想像力や戦略性を必要とすることから、子ども向けの知育玩具としても人気がある。同様に、認知症予防の観点から介護施設やリハビリ施設への導入が進んでおり、「コミュニケーション機会の創出」もポイントの一つだ。ボードゲームは、複数人で遊ぶゲームがほとんどなので、チームや対戦相手とのコミュニケーションが勝敗のカギを握る。老若男女を問わず、誰とでも交流できる点がボードゲーム人気を支えている。

カフェには、30種以上のゲームを用意している。スタッフが丁寧に教えてくれるので、新しいゲームに挑戦する利用者が多い。

地域交流の場として
逆瀬川にオープン

昨年11月、逆瀬川駅前の商業施設「アピア3」に「ボードゲームカフェ」がオープンした。地元不動産企業「ウィル」が地域貢献の一環として展開し、現役大学生たちが主体的に運営している。コンセプトは、“幼少時代に友達と遊んだたまり場”。利用者の中には、話し相手を求めて訪れる高齢者もおり、思い思いのボードゲームを楽しんでいるという。また、昨年12月には、同カフェで認知症について学ぶ「すこやか茶話会」を開催。逆瀬川地域包括支援センターの職員を招き、勉強会、相談会、セルフチェックを実施し、約30組が参加した。「ボードゲームをきっかけに地域の輪を広げ、誰でも楽しめる場所に育てていきたい」と同社担当者は話す。

ボードゲームカフェ

住所
宝塚市逆瀬川1-13-1
電話番号
0797-74-7268(問い合わせ先:株式会社ウィル)

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