地域情報紙「City Life」が発信する地域密着のニュースサイト

【新型コロナ】抗菌・抗ウィルス対策に役立てたい アロマスプレーの作り方

2020.03.16

全国の小中高が臨時休校となり、式典やイベントが続々中止されるなど、コロナウィルスの影響で社会の混乱が続いている。咳エチケットや手洗い、アルコール消毒などさまざまな衛生対策が行われているなか、エッセンシャルオイル(精油)の抗菌・抗ウィルス作用が注目を集めている。

「アロマテラピーで使用する精油の中には、抗菌作用や抗ウィルス作用が期待できるものが数種あり、コロナウィルスの流行以前から、インフルエンザや風邪予防に活用されています」と話すのは、『山本淑子ハーブ・アロマアカデミー』認定プロフェッショナル講師、アロマトロジストの三木和美さん。家庭で取り入れられるアロマスプレーの作り方を伺った。

【抗菌・抗ウィルス作用が期待できるオイル】

精油名 期待できる作用
ティートゥリー 抗菌、抗ウィルス、免疫促進
ラベンサラ※ 抗菌、抗ウィルス、鎮痛、誘眠
ユーカリラディアタ※ 抗菌、抗ウィルス、抗炎症、免疫調整

※乳幼児や妊婦の利用には注意が必要。事前にアロマの専門家に相談を。

【アロマスプレーの作り方】

まずは適切な精油、消毒用エタノール(75~80度のもの)、スプレーボトル容器を用意。「使用するオイルは成分分析表付きのグレードの高いものを選ぶと安心です。また、無水エタノールを使用する場合は精製水を加え、エタノールと水を8:2に調整してください。準備ができたら、濃度が1%になるようエタノール10mgに対してオイル2滴の割合で調合します」。

【使用方法】

「家庭用マスクの抗菌・抗ウィルス作用を高めるほか、使用済マスクを再利用する際の消毒にも利用できます。使用の際は、直接肌に触れるマスク内側を避け、外側の両端にスプレーを噴霧します」。マスク以外にも、人が集まる場所でのルームスプレーとして、消毒用のハンドスプレーとして活用できるそう。

「自然療法の一つとして古くから活用されている精油ですが、これのみでコロナウィルスが予防できるわけではありません」と三木さん。アロマスプレーとともに手洗いやうがいをしっかりと行って、日々の抗菌・抗ウィルス対策に役立てよう。

※精油を原液のまま使用するのは絶対にやめましょう。妊婦や乳幼児の他、高齢者、持病のある人は、使用前に必ずアロマの専門家や医師に相談を。

取材協力:三木和美さん
(山本淑子ハーブ・アロマアカデミー 認定プロフェッショナル講師)アロマトロジスト。
メディカルアロマテラピーの専門家として、抗菌・抗ウィルス対策の他、体調管理のため
の芳香療法、自然療法を利用した防虫対策など、ハーブや精油を利用した実用的なワーク
ショップを多数開催する。薬局や各団体からの依頼の他、海外からの指導要請にも応じて
いる。

 

 

 

 

 

 

 

 

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。