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菩薩像の中に人間の像?~箕面市法泉寺・菩薩像の秘密~

2020.04.26

箕面市栗生間谷の法泉寺。寺にある観音菩薩像と地蔵菩薩像の中に、明治維新まで村人たちによって守られてきたものがある。庄屋・市郎衛門夫婦の坐像だ。仏像に人間の像が入っているのは全国的にも珍しいという。その由来について、箕面市立郷土資料館の館長から話を聞いた。

 

(左)観音菩薩像 (右)地蔵菩薩像

 

今から350年ほど前、箕面の粟生のあたりは高槻藩領で、農民たちは重い年貢に苦しんできた。人望のあった庄屋の市郎兵衛は年貢を減らしてほしいと訴えたが、受け入れてもらえなかった。そこで彼は思い切った行動に出る。年貢を測る尺や枡といった器材を壊してしまったのだ(一揆を起こそうとしたという説もある)。謀反と見なされた夫婦は、即時捕らえられ斬られてしまう。

 

夫婦の行動によって反乱を思いとどまった村人たちは、犠牲になった夫婦のために、ひそかに像をつくり菩薩像に入れることに。菩薩像は明治初めまで村の観音講でまつられていたという。

庄屋夫婦坐像

 

子守の少女は夫婦の子どもを背負って逃げたが、捕手により一緒に斬殺されてしまった。粟生新家の墓地にまつられている阿弥陀像は「守り隠れさん」「子守さん」とも呼ばれ、あどけない顔をした石仏の姿は子守の少女そのもの。村人たちの夫婦と少女に対する愛情が時を超えて伝わってくるようだ。

※民話により諸説あります。

法泉寺

大阪府箕面市粟生間谷東5丁目21-16
Tel. 072-729-3866

菩薩像の観覧は要事前連絡。現在は新型コロナウイルスの影響により非公開

 

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