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俳句コーナーVOL.14 2020年10月入選作品を紹介!

2020.09.28

8月25日締切りでご投句いただいた中から、山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。

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【 優秀賞 】

てのひらを掬ふかたちに原爆忌

箕面市 高橋 真美
原爆忌という季語は、かなり難しいです。さまざまな情感が入り込んでくるからです。ところが、この句はそれがない。手の平を広げて掬う形を作った。それだけを詠んでいます。原爆忌という季語はこれで十分です。

 

【 入 選 】

道聞けば皇帝ダリアを目印と

茨木市 廣田 静子
高々と咲いた皇帝ダリアが目印です。これで迷わなく歩けるでしょう。

鳴き止みて虫の話になりにけり

茨木市 河本  要
鳴いている時ではないです。止んで話題となったことが俳句となるのです。

鶏頭の鶏冠の先に葉が止まり

高槻市 竹下カズエ
見たままを俳句にしました。鶏頭だからよいのです。一枚の葉が見えます。

潮騒に溶けるがごとく昼寝して

西宮市 井上 未紅
熟睡を溶けるがごとくと表しました。潮騒が子守唄のように聞こえてきます。

待宵や自転車一つあぜ道に

摂津市 尾浴 芳久
きっと明日の十五夜も畦道を自転車で来て、名月を愛でているのでしょう。

 

【 佳 作 】

枕辺に開花の記事や今朝の秋

茨木市 河本  要

廃校の尊徳像に蝉の殻

高槻市 宮本 正章

小銭出す度に鈴鳴る浴衣の娘

吹田市 辻井 康祐

夕焼空何度も子らのまた明日

茨木市 山下美穂子

饅頭の小さき歯型や地蔵盆

箕面市 大石 典子

 

 ◆ つぶやき評 ◆ 
このコロナ禍の中でも淡々と俳句を詠み続けられているというのは、頭が下がることです。夏の暑さも和らいでくることでしょう。ぜひ、自然の中に身を置いていただいて、思う存分秋を味わってください。そして秋の詩を。

 

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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)

1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。

 

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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。

【 宛  先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160

【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。

 

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山口昭男先生の最新巻の紹介

シリーズ自句自解Ⅱベスト100 山口昭男定価1500円+税 版元 ふらんす堂

既刊句集より100句抄出して著者みずからが解釈を付したもの。一句が出来上がるまでの作家の推敲のあとをたどることができ、実作者の句作りにおおいに役立つ入門書である。(Amazonなどで販売中)

 

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