2023年度中の完成を予定「将棋の聖地」関西将棋会館が高槻市へ移転
2021.07.29
4月28日、覚書を締結した濱田市長(左)と日本将棋連盟の佐藤会長
高槻市は、武家屋敷が広がっていた高槻城三の丸跡から江戸時代の小将棋や中将棋の駒が多数発掘されたり、初代高槻藩主である永井直清が文化に造詣が深く、古くから広く将棋がたしなまれていたことから「将棋のまち」を掲げている。現在、現役最年長棋士である桐山清澄九段をはじめ、福崎文吾九段、浦野真彦八段、東和男八段、長沼洋八段、伊奈祐介七段、古森悠太五段と高槻市ゆかりの棋士も多数活躍している。
平成30年9月19日には公益社団法人日本将棋連盟と、自治体としては全国初となる「公益社団法人日本将棋連盟と高槻市との包括連携に関する協定」を締結。その後、令和元年8月に高槻市から日本将棋連盟へ移転に関する提案を行った。そして今年4月28日に、日本将棋連盟と関西将棋会館(大阪市福島区)の高槻市への移転について、覚書を締結。今年の夏頃には正式合意書の取り交わしを予定している。移転予定地は、JR高槻駅西口に近接した市有地「JR高槻西滞留所」(1250㎡)。2023年度中の完成を予定している。
移転計画を巡っては、新会館の建設費支援を目的に、ふるさと納税で寄付金を募ることも発表された。新会館には全国から棋士が集い、年間を通じて様々な対局が繰り広げられる日本将棋連盟の西日本唯一の拠点施設となる。将棋のまちづくりを推進している高槻市にとって多大な効果が期待できると市の担当者は考えている。
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