【山庄三郎さん　藍野病院　介護福祉士　入職17年目】

　26歳の時に看護補助として、藍野病院に入職された山庄三郎さん。7年前に介護福祉士の資格を取り、43歳の現在は介護福祉科の中で次世代のリーダーとして活躍が期待されている。
　「藍野病院は高齢で長期入院の患者様が多いため、介護福祉士や看護補助の力が必要です。私は看護補助として10年の実践経験を積んだ上で、介護福祉士の資格を取得しました。看護補助を経験していたことで患者様の様子を観察するスキルが高められたことは、現在の仕事にも多いに役立っています」。
　藍野病院では、医師・看護師・准看護師が担う医療面と、山庄さんをはじめとする介護福祉士・看護補助が担う生活面のサポートを合わせたチーム医療が行われている。患者さんにとって病院は治療をする場だけでなく、日常の生活の場でもあるため、介護福祉士は介護の計画を立てて患者さんの「生活の質（QOL＝Quality of life（クオリティ オブ ライフ）」の向上をめざしている。
　「介護計画を立てる時にいちばん必要なのは、患者さんの情報です。そのためには患者さんとのコミュニケーションがいちばん大切だと思っています。積極的に話しかけたり、ちょっとした変化に気づけるようにしています。また看護師や看護補助とのカンファレンス（会議）でお互いが持っている情報を共有して、より効果的な計画が立てられるようにしています」。
　またプライベートでは2人の男の子がいる山庄さん。「藍野病院は休日が多く、とても働きやすい環境です。融通がきくというか、たとえば子どもの運動会など希望の日に休みが取りやすいのもうれしいですね」。
　そして、リーダーとして後輩の指導にも力を入れている。「患者さん目線で考えてほしい、ということは常々言っています。業務を優先しがちになる時でも、患者さんを優先してください、と伝えています。それだけに教えたスタッフが褒められているのを聞いた時はとてもうれしいですね」。

【Bさん　藍野病院　介護福祉士　入職1年目】

　介護福祉士の職場といってイメージされるのは、やはり有料老人ホームなどの介護支援施設だろう。Bさん（50代・女性）は、病院での看護補助をスタートに介護支援施設でも働いてきた経験を持ち、この復職・就職セミナーに参加して、ゆとりを持って働ける藍野病院の〝ユトリスト〟に魅力を感じて入職した。
　「医療と介護、両方の現場を知る私にとって驚きだったのは、藍野病院には〝介護福祉科〟が確立されていることでした。院内見学をさせていただいた時も介護福祉士がたくさん活躍している姿を見て、私もここで働きたいと思いました」。
　Bさんは入職して1年。「まだまだ勉強途中ですが介護計画を立てたり、チーム医療を通して他職種の方に、介護福祉士の専門職として発信できる環境にやりがいを感じています。キャリアがあるといっても、少し不安もあったので、新人の皆さんと一緒に研修を受けさせていただきました。そういった面でも藍野病院は制度が整っているのでブランクのある方でも安心して働けると思います」。
　そして、何よりも休日が多いことに魅力を感じたという。「セミナーで聞いた時は、本当なのかな？と思いましたが、実際に働いてみてその印象は想像以上でした。休みが多いので心にゆとりが生まれ、多肉植物を育てるという趣味もできました。今は仕事もプライベートも両方が充実していて、満足しています」。