神戸に続々出現! ストリートピアノ
2019.07.01
ハーバーランド地下街デュオこうべに1台のアップライトピアノが置かれている。「ご自由にお弾きください」という案内板があるだけだ。東灘区の本山幼稚園で使用され、本山第三小学校で保管されていたピアノを神戸市がにぎわい創出の一環として試験的に設置したものだ。「気軽にピアノに触れていただき、交流を生み出したい」という市の担当者の言葉どおりピアノを弾く人が徐々に集まりはじめた。演奏を楽しむギャラリーの数も増え、3月から常設が決まった。
プロの演奏家?!
可愛らしいピアニスト
ストリートピアノは神戸の玄関口、新神戸駅にも。観光客が慌ただしく行き来するが不思議とピアノが溶け込んでいる。演奏する外国人観光客の姿も多い。神戸市には他にも西神中央駅、鈴蘭台駅前再開発ビル3Fにも常設されている。
人通りが多いこの場所にピアノ?!
演奏者を待つ新神戸駅のピアノ
ストリートピアノの始まりは2008年、イギリスでのストリートピアノプロジェクト「Play Me,Im’yours」(私を弾いて、私はあなたのもの)。日本では2011年に地域再生の一手法として鹿児島市の中央一番商店街に常設されたのが始まり。現在は全国に30~40か所に常設のストリートピアノがあるという。
多くの人が足を止めて演奏に聴き入る
ねこふんじゃったの子どもさんから、玄人はだしのピアニストまで次々と演奏者が現れ、周囲から温かい拍手が送られる。ジャズ発祥の地神戸は週末にはコンサートや音楽祭が開かれおり、街の中に音楽が自然に存在する土地柄もストリートピアノが受け入れられる理由のひとつだろう。市の担当者は「ピアノを多くの人に弾いてもらいたい。みなさんに愛されるピアノ、場所になってくれたらうれしい」と話し、今後は常設のピアノを増やしていくことも検討中。
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