-箕面市- 郷土資料館で来館者が平和への思いをメッセージにして掲示する参加型企画展「戦時生活資料展」を開催
2023.07.31
箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)は、令和5年7月28日(金曜日)から9月13日(水曜日)まで、戦時中に使用されていた生活道具や当時の様子がわかる写真パネル、来館者が平和への願いを書いて作り上げる「平和の願い樹」を展示する企画展「戦時生活資料展」を開催している。“平和を願う気持ち”は、戦争を実際に体験していない人や子どもたちを含め、あらゆる世代が共有するべきものと考え、平成元年(1989年)から戦時生活資料展を開催され、今年が34回目となる。
「平和の願い樹」は来館者が戦争のない平和な世界への願いや思いを用紙に書き、そのメッセージを樹木をかたどったパネルに貼り付けることで、最初は樹木をかたどっただけのパネルが、あらゆる世代のかたたちの平和への願いが込められた「平和の願い樹」へと成長していく参加型企画展となっている。
今回の展示では、太平洋戦争の開戦から終戦まで時の流れに沿って各種資料が並んでいる。戦時中の写真パネルでは、幼稚園の遊具が戦艦の形をしており、その上で鉄砲のおもちゃを持って遊んでいる子どもたちの様子が写されていたり、教室の壁には「ウチテシヤマム」(敵を討ち滅ぼすまでは倒れるな)の標語と一緒に戦闘機と兵士の絵が描かれていたり、戦争が当時の子どもたちの生活にも大きな影響を与えていることがわかる。
太平洋戦争の開戦から終戦までの間に発行された新聞記事の展示が新しく加わり、開戦当時の日本の盛り上がりや、だんだんと戦況が悪くなっていく様子など、当時の国の状況が新聞記事から見て取れる。戦争を経験された人が書いた戦争体験談もパネルにして展示している。その他にも、当時の国民全体の戦気向上のために作られたレコードや、子どもの頃から戦争意欲を高めるために町の有力者が子どもたちに読み聞かせをしていた紙芝居などが展示されている。
また同資料展では8月26日(土曜日)に3年ぶりに、戦時生活資料展特別講座「私の戦争体験」を開催。箕面市の小学校で長らく教壇に立たれた今村正一さんが、戦争中の体験と未来へのメッセージを語る。
●企画展「戦時生活資料展」(開催中)
【期間】7月28日(金)~9月13日(水)まで ※毎週木曜日休館
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
【費用】無料
●戦時生活資料展 特別講座「私の戦争体験」~次の世代へ記憶をつなぐ~
【日程】8月26日(土)
【時間】午後1時30分~2時30分
【場所】郷土資料館内 講座室(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
【定員】30名(申込順)
【申込方法】8月1日10:00~ 電話受付
【費用】無料
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