【健康寿命をのばそう】地域の食と暮らしを支えるJA兵庫六甲の新拠点
2020.03.10
健康な暮らしを送るためには、安全安心な野菜の摂取は欠かせない。阪神地域の農産物の流通を担うJA兵庫六甲は、2018年3月に御影JA総合センターを開設。生産者と消費者を繋ぐ新たなスポットとして注目を集めている
御影の住宅街で直売所を展開
御影JA総合センターは、農業・貯金・共済という相談窓口としての機能に加え、直売所「ファーマーズマーケット マチマルシェ御影」を展開している。直売所と言えば生産地に近い郊外に多いが、同店は御影の住宅地に立地。その理由について、同店リーダーの古部さんは「消費地に拠点を構えることで、生産者と消費者を身近に繋ぐことができます」と話す。消費者が必要としている、選りすぐりの農産物を売り場に陳列。特に有機野菜には力を入れ、専用コーナーを設置するほどだ。また、隣接するレストラン「御影キッチン」では、直売所で販売している農産物とお肉をメインにメニューを考案。テイクアウトの惣菜販売も行い、外食・中食でも新鮮な食材を味わうことができる。
生産者と消費者の架け橋を担う
自分の暮らす地域の農産物がどのように作られているのか。農業の奥深さを発信するのも同店の役割のひとつ。例えば今春、農業に対する理解深耕を図るために、同店では体験イベントを開催した。農家や牧場で農業を見学・体験できるツアーで、参加者理解度・満足度は高いものであった。「食育はもちろん、将来的には新規就農を考えている人に向けたサポート体制も整えていきたい」と古部さん。同店では今後も、地域に暮らす人たちの生活全体を支える場所として幅広い展開を進めていく。
農業の楽しさや難しさを農家の方から直接聞くことのできる貴重な機会。体験ツアーは、秋冬にも開催を予定。
ファーマーズマーケット マチマルシェ御影
住所
神戸市東灘区御影郡家1-14-8
電話番号
078‐858‐6021
HP
営業時間
10時~18時
定休日
無休(年始を除く)
記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。