俳句コーナーVOL.80 入選作品を紹介!
2026.05.01
3月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
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【 優秀賞 】
雨粒のつつとつつつつ柳の芽
茨木市 角島 健二
ひらがなの「つ」を二つと四つ並べて雨の降り様と柳の芽吹を的確に表すことが出来ました。ただこれだけで読み手に季節の感じと景を伝えることが出来るのですから、俳句の素晴らしさを思います。
【 入 選 】
ホチキスの芯のコの字や地虫出づ
日野市 平井 都々
ホチキスの針の形を見ていれば土から出てくる虫のようでもあります。
石鹸玉吹かれて誰の物でなく
高槻市 葉月庵郁斗
出てくれば鹸玉は、空に広がるばかり。誰のものかはわからなくなります。
飛車をうつ音の高きや冴返る
京都市 草夕 感じ
将棋盤に駒を打つ音。飛車です。力が籠る。季語からも伝わります。
竹踏みの百を数へて春を待つ
吹田市 秋山 寛
毎日欠かさずしている竹踏み。外の日差しを感じながら続いています。
剥き出しの鉱石ラジオ鳥雲に
岡山市 岩橋のり輔
鉱石ラジオとは懐かしい。電波の先へ鳥たちは帰ってゆきます。
【 佳 作 】
ワッフルの四角く焦げて鳥の恋
和泉市 押見げばげば
黒き猫去りて六年春田打
箕面市 島崎 裕子
風花や地蔵に小さき屋根のあり
吹田市 秋山 寛
雪解や石へと還る石仏
大津市 近江 菫花
海峡をさ迷ふやうに蝶生る
豊中市 山上 秋葵
◆ つぶやき評 ◆
俳句は詩ですから、理屈や説明を嫌がります。ただ私たちは大方は理屈や説明の中で生活していますので、その世界から逃れることはかなり難しいのです。では、どうするか。季語を思いきって離してみることです。
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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。
【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160
【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。
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山口昭男先生の最新巻の紹介

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