マンションにいながらお出かけ気分 笑顔を運ぶキッチンカー
2020.09.28
吹田市のマンション「ミリカ・テラス」では、管理組合内に住まい充実を図るための専門委員会(コミュニティ運営委員会)があり、様々な催しを行なっている。
その取り組みの1つである『FOOD TRACK』は、週替わりで3~4つのキッチンカーをマンション内に招き、住民にお出かけ気分を楽しんでもらおうというもの。
今年の6月末からほぼ毎週開催しており、住民アンケートでも好評を博している。
青空が広がるプライベートガーデンは開放的な雰囲気で、とてつもなく気持ちいい。(※写真は以前開催時のもの)
マンション内にあるフリースペースも、ソーシャルディスタンスを呼びかけながら解放。住民たちの楽しげな会話が行き交っていた。
元々はコロナ禍で外出を控えている住民に対し、「マンションのコミュニティを有効活用して何かできないか?」と考えたことがきっかけだ。
「まずはできる範囲のことから始めてみよう!」と、オンラインでのプログラミング教室や子ども向けのお金の勉強会といった教育系の取り組みを緊急事態宣言中からスタート。
子どもの能力を引き出すボードゲーム教育を紹介するほか、兵庫県加西市のがいな製麺所とコラボしたうどん作り体験など、おもしろい企画にも積極的に取り組んだ。
(右から)キッチンカーのとりまとめをしているThe kitchenの髙村さん、仕掛人でもあるコミュニティ運営委員会の乗富さんと坪井さん
その最中でグリルサンドとカキ氷を提供するキッチンカー「The kitchen」の髙村さんと出会い、このイベントが生まれた。
取材に訪れたこの日は、The kitchen以外にも2店が出店。こちらはパンケーキのIt’s A Beautiful Coffee。昼過ぎには売り切れるほどの人気ぶり。
そしてこちらはスパイスカレーのFAT CAMP kitchen。こちらも全部のせが売り切れるほどの大盛況であった。
何組かの住民に話を聞いたところ、「旅行を自粛していた時期でもこうした催しをしてくれたのはありがたい」「マンションの景観とも相まってか、海外に訪れた気分になる」「子どもたちの遊ぶ様子を見ながら皆で外で食べたり、おうちに持って帰って少し贅沢なランチとしても楽しめるのが、家族団らんにもつながって良い」など喜びの声が多く挙がっていた。
ちなみに小生が食したのは、FAT CAMP kitchenの炙りチーズカレー、It’s A Beautiful Coffeeのコーヒーゼリー、The kitchenの深煎りアイス珈琲。すべて美味。
コミュニティ運営委員会の乗富さんと坪井さんは、「住民の方々に笑顔になってもらえるうえ、困窮する地域の飲食店のためにもなる。今後はマンションの価値向上を通して、地域貢献のモデルとなっていけたら」と今後のビジョンを語った。
ミリカ・テラス管理組合の取り組みはFacebookページにて
記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。