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先生1人当たり子ども8人という少人数制と独自カリキュラムによって、子どもたちの個性を大事にし、チャレンジする楽しさを教える茨木市の学童「Kids Lab.(キッズラボ)」。「しっかり見てくれる」「ユニークな授業が魅力的」と子どもにとってより良い環境を望む保護者から好評を得ている。
— 前回の記事ではKids Lab.代表にインタビュー。学童への想いについて聞きました —
近所に住む田所さんは、小学校4年生の息子さん・Mくんを通わせて半年。茨木市の公立学童は小学3年生までだったため、次を探していたところKids Lab.に出会い、方針に魅力を感じて決めた。通い始めて早速、「前の学童だとやってもらえなかった宿題のチェックが、ここではやってもらえるようになりました。私の仕事が1つ減ったので、ありがたいです」と手厚い少人数制ならではのメリットを実感した。
Mくんのお気に入りはレゴブロックを使った授業。「レゴは家でもよく遊んでいますが、ここでは完成後に友達同士で“ごっこ遊び”をするので、楽しいみたいです」。大の車好きというMくんは、同じ乗り物でも鉄道好きという1歳年上の友達から刺激を受けているのだとか。最近、授業の一環として、この2人で電車の動画を作成。田所さんは、迫力ある映像に驚いたという。 ほかにもうれしい変化がみられるようになった。「英語教室へ通うことは嫌がっていたのですが、ここのレッスンは抵抗がないらしく、今は家でも変な英語を話します」と田所さんは笑う。
このように子ども自らが学ぶ環境の裏には、スタッフの日々の努力がある。教室長の上村菜月さんは、「安全性やカリキュラムなどはマニュアル化できても、子どもたちの接し方はそうもいきません。仲良くなりすぎるのも、堅苦しすぎるのもダメ。そのさじ加減は難しいですね」と話す。スタッフにも得意不得意があるため、「どうすればよかったのか」と疑問を感じたら、その都度コミュニケーションを取っている。 「子どもの命を預かっている」ことを大前提に安全な環境をつくり、教育もしていく。同時に“指導者”に片寄ることなく、子どもに寄り添う心も忘れない。建物内に絶え間なく響く子どもたちの笑い声が、その成果を表しているようだ。