
女性も安心して受診できる環境づくりを/やすふく内科クリニック
阪急箕面駅から徒歩4分、商業施設や学習塾が並ぶ駅近くの通り沿いで今年9月に開業したのが、内科・消化器内科が専門のやすふく内科クリニックだ。自身も子育て世代である院長の安福さんは、病気の早期発見や迅速な処置ができるよう、気軽に受診できるクリニックづくりを目指している。
やすふく内科クリニックでは、風邪や腹痛といった日々起こりうる体の不調を診たり、がんの早期発見を目指した検査や治療を行ったりと、対応する診療の幅は広い。安福さん自身も子育てをしながら働く多忙な身であるため、「忙しい方でも来やすいように」と、土曜診療にも対応している 。
安福さんによると、最近特に顕著なのがコロナ禍の影響とみられる体のトラブルだ。「家の中でジッとする時間が長いと、どうしてもストレスがたまりやすいです。暮らしの中で起きるその他のストレスと合わさって自律神経が乱れ、胃腸にも悪影響が出てしまう患者さんが近ごろ多いように感じます」。代表的な例が、多くの人を悩ませる「便秘」だ。
今ではドラッグストアなどでさまざまな便秘薬が手に入るため、それで済ませてしまう人が多いかもしれない。しかし、「一時的な服用ならまだしも、刺激の強い便秘薬を飲み続けると、腸が正常に動きにくくなるケースもあります」と安福さんは警鐘を鳴らす。「自己判断をせずに医師に相談して、適切な薬を適切な量で」と呼びかけている。


受診する患者の年齢層は幅広いが、およそ7割が女性だという。胃カメラ・大腸カメラの検査は体内に内視鏡を挿入する都合上、やはり同性の医師に診てもらいたいと考える人は多いという。クリニックでは女性も安心して受診できる環境づくりにも配慮していて、例えば、大腸カメラの検査を受ける人が待機する半個室のブース を設け、個室ごとに専用のトイレを用意している。
大腸カメラの検査時には大量の下剤を飲む必要があるが、こうした配慮のおかげで共用トイレの順番待ちに困ることもないし、周りの目を気にする必要もない。その他にも、発熱した患者専用の隔離室 を設けており、他の患者とは別の動線で受診することができる。コロナ禍もあって、隔離設備の重要度は一層増しており、患者からのニーズも高い。
安福さんには、「病院への心理的なハードルを下げたい」との思いがある。病気の治療は、早期に発見して、できるだけ早く適切な処置をすることが非常に重要だからだ。苦手意識がある人や、軽い症状でかかるのを遠慮している人など、病院を避ける人の事情はさまざまだが、「ささいな症状でも気軽に受診してほしい」というのが安福さんの願いだ。
安福さんやスタッフたちの思いが詰まった、笑顔あふれる晴れやかな雰囲気のクリニックは、きっと私たちを温かく迎え入れてくれるだろう。
