笑顔で来て、笑顔で帰ってもらえるクリニックを目指して／きい内科クリニック

阪急高槻市駅から徒歩1分、JR高槻駅から徒歩10分とアクセス至便な立地にあるきい内科クリニック。院長の紀貴之先生は高槻市にある大阪医科大学（現大阪医科薬科大学）を卒業し、同大学の化学療法センターをはじめ、大阪市内の複数の病院で研鑽を積まれた後、長く過ごした高槻の地で地域医療に携わりたいと2022年6月1日に同院を開業しました。今回の取材では診療内容や先生の診療へのこだわりについて、お話をおうかがいしました。

　発熱などの風邪の症状などを診るのが内科で、胸やお腹が痛い、のどにつかえ感がある、お腹がすぐ張るといった身体の違和感に対応するのが消化器内科です。まずは血圧測定や血液検査を行うほか、消化器系の症状の場合は内視鏡検査、いわゆる胃カメラ検査や腹部超音波検査などを通して原因を探ります。当院では最新の高精度経鼻内視鏡を導入しており、ご希望に応じて鎮静剤も使用します。患者様の負担をできる限り少なくする検査体制を整えており、市や企業の健診にも対応しています。
　検査結果から逆流性食道炎やピロリ菌が原因の慢性胃炎などの良性疾患、糖尿病などの生活習慣病が見つかることも多いですが、なかには症状が病名に結びつかない場合もあります。その場合でも薬を処方するなどの治療を行うことが可能です。

胃カメラや大腸カメラ検査は可動式ベッドで行います。鎮静剤を使用した場合はベッドに寝たままリカバリールームに移動してもらえるので、転倒の心配などなく安心です

紀貴之院長
大阪医科大学卒業。大阪市内で勤務医として研鑽を積んだのち、高槻にあるみどりヶ丘病院の消化器内科部長と務める。2022年6月に本院を開院。
日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本内視鏡学会内視鏡専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本消化管学会認定医・専門医。

　当院のモットーは「患者様に笑顔で来て、笑顔で帰ってもらう」です。私が医師になりたての頃に、患者様に「先生は怖いから診療を受けたくない」と言われたことがあります。これも私が医師というものは患者様に指導する立場にあると勘違いして、そのような対応を取っていたからです。病気を治したいという思いからの対応でしたが、患者様の負担になると治療もうまくいかないのだと感じました。その経験から、患者様に笑顔で帰ってもらえるよう、しっかりとお話をおうかがいした上で、生活習慣病であれば、まずは運動や生活習慣を変えることで症状の改善を目指し、それが難しい場合は服薬に進むなど、患者様が納得できるよう段階を踏んだ治療を行うよう心がけています。
　また、胃カメラ検査でも技術を磨くことはもちろん、進捗状況を丁寧にお伝えすることで安心して受けていただけるようにしています。

　大学ではがん治療に携わり、看取りの経験も少なくありません。それらの経験を通して、終末期を安心して任せてもらえる町医者になりたいと思っています。在宅診療では外来に来られない高齢の方や介護が必要な患者様のご自宅に月2～3回訪問して、患者様自身の症状の管理や投薬対応からご家族の健康管理にも対応します。もし在宅で看取れる環境があれば、最期までサポートさせていただければと考えています。