■物語をあらゆる角度から深掘りする授業

　「この時の主人公の気持ちはどうだった？」「心境の変化が見えるセリフは何ページに書いてある？」
教師が次々と問いかけ、生徒もすぐに返答する。履正社中学校で行われている言語技術の1年生の授業の様子だ。この日は小説・海辺の王国（ロバート ウェストール著）をまるごと一冊読み解く「丸本」に取り組んでいた。大きな白板に図や表を使いながら、物語を整理することで登場人物の関係性や心の動きが見えてくる。

「このように一冊の本を通して、様々な事象について教師と生徒で議論をすることで、生徒は〝読む〞スキル、そしてそれを言語化するスキルを習得していきます」と話すのは、『つくば言語技術教育研究所』の三森先生。生徒は板書を書きうつすだけではなく、自分が感じたことを自分の言葉で書く力も積み重ねている。

「4月のスタートから比べると、当初はいろいろな質問に発言をするだけで、手元にシートがあっても書くことはまったくできなかったんです。でも今は教員や他の生徒の言葉に対して発言をしながら、本でそのページを探って読み、同時に書き込みもすることができています。言葉の4技能をフル活用するので、とても活発な授業になりますね」と語るのは教頭の篠岡先生。
また毎回、授業の内容を自分なりにまとめる作文やマトリクスに書き込む宿題が出るというが、回を追うごとに書くスピードや内容のレベルが上がっているという。「これを6年間積み上げていけば、大きな力になることを実感しています」と篠岡先生は期待する。

【2024年度 オープンスクール日程】

［ 第4 回 ］ 8月26日（土）9時半～
［ 第5 回 ］ 9月9日（土）9時半～
［ 第6 回 ］ 10月7日（土）8時40分～（プレテスト）
［ 第7 回 ］ 11月11日（土）8時40分～（プレテスト）
［ 第8 回 ］ 12月3日（日）8時40分～（プレテスト）
［ 第9 回 ］ 2024年1月6日（土）10時～
［ 第10回 ］ 2024年1月20日（土）10時～


※変更の可能性もございますので、最新情報はホームページでご確認を。
※オープンスクール申し込みは下記から。
https://riseisha.ed.jp/open_school?utm_source=google_j&utm_medium=cpc&utm_campaign=brand