戸島さんは、前職で高速道路の建設や維持管理を行う会社に勤務。総務や経理、広報と歴任したのち法務部門へ異動し、知財の管理や契約書の審査など法律に関わる業務を担当することになった。「初めての経験でしたが、法律の勉強は全く苦になりませんでした」と、本人にとっても意外な適性を発見。その後、在職中に行政書士の国家試験に見事合格した。
行政書士の資格を取得したものの、当初は事務所を開くつもりはなかったそう。ところが、「お客さまの顔が見える仕事をしたい」との思いが日に日に募ることに。熟考の末、今年8月に独立開業へと踏み切った。
「街の法律家」とも呼ばれる行政書士の仕事は、官公署に提出する書類の作成や手続きの代行をはじめ、非常に幅広いのが特徴だ。ただ、戸島さんは「法律を理解していれば簡単にできる仕事、というわけではありません」と指摘する。