■全国の中学・高校で初の試みである「学術基盤センター」
履正社中学校・高等学校がこの春から設置した「学術基盤センター」はどのような目的で作られたものなのだろうか。「知識やスキルを学ぶことは常に重要です。しかしもう一方で『蓄えた知識をどのようにして活かすか』も学ぶ必要があります。例えば論文を書く際には、何かを『知っている』だけではなく、何が課題かを見つける力、資料を探し読み解く力、多角的に検討し結果をわかりやすく説明する力などが求められます」と松本先生は語る。
各教科の先生方が教える専門の学びに加え、同センターはその学びを活かし下支えする、探究的な学びの在り方をデザインする組織になっている。「こういった学術基盤センターの設置は、全国の中等教育でもおそらく履正社が初めてです」。