フレイルは加齢に伴う心身の機能低下による「健康と要介護状態の間」にある虚弱な状態です。40代以降で予備能力が緩やかに低下していき、65歳以降で加速して落ちていきます。不調を放置してギリギリの段階で日常生活を保っていた人が、風邪をきっかけに一気に寝たきりになることも少なくありません。しかし、そうなる前に適切な介入をすれば、衰えを抑えたり止めたりすることができるのです。
それではフレイルを疑う症状としてはどのようなものがあるでしょうか。
実は多くの症状があるのですがこれらは「歳のせい」としてつい過小評価あるいは見逃されてしまうことが多くあります。
そのため一緒に過ごされている家族様がその変化に気づく、ということが有効であることも多くあります。
家族が気づくべきサインは、体重減少、食事量の低下、歩く量が減った、社会活動から引きこもりがち、笑顔が少なくなった、などです。予防には、適切な栄養管理と1日6,000〜7,000歩の運動、そして社会的交流が欠かせません。例えば、高齢者が食事を十分に摂れなくなる背景には、様々な要因があります。具体的には、歯がもろくなって噛む力が低下して食事が摂れない、あるいは味覚の低下により食欲を失ったり、さらには胃がんの手術などで物理的に胃が小さくなっていることなどが挙げられます。これらが「年のせい」として見過ごされがちである点が指摘されています。
「年のせい」と片付けずに、なぜ食べられないのか、と原因を探ることが大切です。