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日本酒と和食のペアリング お酒のプロに聞いてきました

2020.12.25

寿司や日本料理も含め、和食と良く合う「日本酒」について、
その発祥や相性が良い理由をお酒のプロに教えてもらいました!

今回の先生:木下 靖雄さん

木下名酒店株式会社 の代表取締役。シニアソムリエ(日本ソムリエ協会認定)、日本酒学講師(S.S.I認定)、SAKE DIPLO-MA(日本ソムリエ協会認定)など、お酒にまつわる高度な資格を多数有する。
木下名酒店のHPはこちら

《実際に和のアテと相性抜群の日本酒を飲んでみた》
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Q:日本酒の発祥を教えてください!

A:正確な日本酒の起源というのは、諸説あります。米を原料とした酒の最古として考えられているのは、弥生時代。口の中で米をよく噛み、唾液に含まれる酵素で糖化させてから吐き出し、自然発酵させて作る「口噛み酒」が始まりの一つとされています。

 

Q:現在のような「清酒」となったのはいつ頃ですか?
A:奈良時代に朝廷が内部で酒造を行っていたのですが、やがて作り手や技術が外部へと流出していきました。そして平安時代以降、奈良菩提山(ぼだいせん)正暦寺(しょうりゃくじ)で、寺院のお坊さんが造り始めた僧坊酒(そうぼうしゅ)が広まり、民間においても酒造りが盛んになったのです。

 

Q:なぜ和食との相性が良いのでしょうか?
A:昔から造り酒屋の近くには、みそや醤油のお店がよくありました。その他お酢やお出汁など、日本の伝統的な調味料を使う和食に合うよう、日本酒は作られてきた背景があります。ですので、寿司や日本料理との相性が良いのも必然であり、むしろ日本酒がそれら和食に合う「最高の調味料」とも言えるのではないでしょうか。

Q:ちなみにお寿司に特に合うお酒の種類は何ですか?
A:新鮮なネタの旨味を邪魔しない、超辛口のお酒がおすすめです。基本的に「日本酒度」というものがラベルに記載されているのですが、+2~3度であれば平均的な辛口で、その数値が高いほど超辛口となります。いずれにせよ、あくまでお酒は料理の引き立て役です。その辺りも知識として持っておくと、より美味しく、そして楽しく和食を味わえると思います。

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北摂の特産品でもある食材を使って、
お家で和のアテを作ってみましょう!

[吹田]くわい~くわいの田舎煮~

◎材料 (約3人分)
・くわい:10個
・出汁:360cc
・みりん:45cc
・濃口醤油:45cc

◎作り方
(1)くわいの皮をむいて松笠の形に切り目を入れます。
(2)180℃の油で1を素揚げした後、熱湯でさっと茹でます。
(3)鍋に出汁とみりん、濃口醤油を入れ、2のくわいを加えて色がつくまで煮ます。

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[高槻]しいたけ~しいたけの素焼き~

◎材料 (約3人分)
・なるべく新鮮なしいたけ:8個ほど
・塩
・お好みで醤油やポン酢など

◎作り方
(1)軸の部分を切り離し、食べやすい大きさにカット。
(2)アルミホイル、または焼き網の上にしいたけを乗せる。
(3)ひだがある側を上に向け、塩少々振り掛ける。
(4)オーブントースター「強」(800W)に設定し、タイマーを6分に設定。
(3~4分ほどでしいたけのいい香りがしてきます!)
(5)しいたけが「汗をかいてきたら」焼き上がりのサイン。


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木下名酒店 きのしためいしゅてん

住所
吹田市津雲台1-1-30-102 阪急南千里駅前トナリエ1F
電話番号
06-6871-4636
HP

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