口には出せない思春期の悩みをラインアプリで「とよなかっ子ライン」
2021.01.04
豊中市では、昨年8月26日より「とよなかっ子ライン」を開始している。市内18歳未満の子どもを対象に、ラインアプリを活用した相談だ。定期相談日は毎週水曜日の17時から21時まで(受付は20時半まで)。思春期の子どもたちは進路や様々なことで悩みが多い年頃。予想より反響があるようだ。
LINE友だち登録時のメッセージ画面
相談員の一人、出口さんに話を聞いた。
―何歳ぐらいの方が多い?
「事前に市内の全ての中学校に告知したこともあり、圧倒的に中学生からの相談が多いです」
―ラインアプリによる相談で、電話との違い、メリットは何でしょう。
「電話よりもさらに匿名性が担保されており、相談しにくいことも伝えることもできます。悩みと言わなくても少し誰かに話したいだけ、というニーズに答えることができます。いつでも相談は終了できますし、子どものペースに合わせることも簡単です。またラインアプリのメリットはスタンプの利用で、思い、気持ちを文字であらわしにくいことも表現できることがあります」
―1日の平均の相談件数は?
「1日の件数は18~20件ほどです」
―どのような人間関係の悩みが多い?
「まだ始まったばかりなのですが、友達関係(周りとうまくやれない等)、恋愛、自分の体のこと、家族関係などが多い傾向です」
―友達関係においてのSNSの影響については
「豊中市子育ち・子育て支援に関するニーズ等調査結果報告書(平成31年3月)」によると、豊中の子どもの傾向として、次の3点があげられます。
①中学生約8割がメールやLINEなどのSNSでコミュニケーションをとっている。
②友達とのコミュニケーションの主なものは約6割がLINEなどのアプリを使ったもの
③約2割がネットを利用したコミュニケーションで不快な思いをしたと答えている
というような結果でした」
―問題解決した事例は?
「問題解決には至らなくても、話をじっくり聞いて、『こういった方法もあるよ』とアドバイスした後、『なんだか心が軽くなった』と返信された時、少しでも役に立てたのかなって思います」
―まわりの大人たちに気をつけてほしいことは?
「元気がない子どもがいたら、いろいろ相談先があるよ、頼れる大人はいっぱいいるよ、悩みを言葉にするだけで自分の中で整理できたり、気が軽くなったり、解決の糸口がつかめたりすることもあることを伝えてほしいです。
特に忙しい親御さんの家庭では、ちょっとしたことでいいので、気にかけているよということが伝われば、子どもも悩みを言い出しやすいです。お子さんの様子にちょっとした気づきがあれば『今日なんか楽しそうやな』『今日なんか元気ないね』と声かけるだけでもだいぶ子どもとの関係がよくなると思います。」
実施日の水曜日以外でも、水曜日の17時以降に順次に相談員から返信を送ったり、臨時開催日も設けるようだ。
2021年1月の臨時開催日
・1月4日(月)から1月6日(水)まで、午後1時から午後9時まで(受付は午後8時半まで)
・1月7日(木)から1月11日(月・祝)まで、午後5時から午後9時まで(受付は午後8時半まで)
【友だち登録】
相談するためには、「とよなかっ子ライン」への友だち登録が必要です。友だち登録は下記にて。
・LINEアプリ公式アカウントで次のIDを検索
@112lcyxz
・次のURLからも、友だち登録ができます。
https://lin.ee/0Rd351v
豊中市をホームタウンとするサッカーチーム「ガンバ大阪」の菅沼 選手、宇佐美 選手、唐山 選手3人の選手から届いたメッセージ
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豊中市「とよなかっ子ライン」のWEBサイトはこちら
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