吹田市・いじめ防止相談ツールを導入 全国の自治体で初
2021.06.29
吹田市は、いじめ防止や早期発見のため、タブレット端末を活用したいじめ防止相談ツール「マモレポ」の導入を決定した。現在、国で進めている「GIGAスクール構想」を活用した本ツールの導入は、全国の自治体として初めてという。
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マモレポは株式会社マモル(東京都)が提供するアプリで、国が進めている「GIGAスクール構想」で学校に1人1台配布された端末を利用したもの。
マモレポでは、利用する生徒がいじめにあったり被害者を見た場合、直接学校や教育委員会にヘルプサインを送ることができる。いじめに参加してしまった加害者側の立場でも相談可能だ。利用時の心理的ハードルを下げるため、匿名での相談や報告もできる。小学校低学年でも分かるように、選択アイコンは分かりやすいイラストで表示されている。
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相談以外に、いじめに関する読み物を掲載し、生徒自身にいじめの定義の理解を促す。
吹田市では、生徒に配布したすべてのタブレット端末のトップ画面にマモレポを配置しているという。
吹田市教育委員会学校教育部学校教育室の担当者は「児童・生徒が少しでも相談しやすい環境を整え、声を聴く機会を増やしたいとの思いから、『マモレポ』を導入し運営しています。児童・生徒から届いた『声』に丁寧に寄り添っていきたいと考えています」とコメントを出している。
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