俳句コーナーVOL.26 2021年11月入選作品を紹介!
2021.11.11
9月25日締切りでご投句いただいた中から、山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
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【 優秀賞 】
仮縫いの糸はみずいろ小鳥来る
箕面市 髙橋 真美
季語「小鳥来る」は秋の澄んだ空を飛んでくる色とりどりの鳥のこと。この季語で秋の深まりが伝わります。そこにみずいろの糸。うまいなあと思います。昔ながらの洋服屋を思い浮かべてしまいました。
【 入 選 】
咸陽の戦どこ吹く風の稲
京都市 筒井 安純
時空を超えて詠えるのも俳句が詩だからです。揺れている稲が印象鮮明です。
新涼や話相手の犬連れて
茨木市 河本 要
犬との関係がよくわかります。涼しくなった散歩道は気持ちよいものです。
携ふる母の薬や秋日和
豊中市 田村 由紀子
お母さんと一緒に行った病院の帰りでしょうか。秋日和がやさしいです。
団栗に目をとられつつ話す人
豊中市 佐々木 愛子
話に集中できない人。どうしても落ちている団栗が気になるのでしょう。
秘めごとは秘めごとのまま盆の月
茨木市 廣田 静子
このような内容が俳句なるのは、季語がすべてです。「盆の月」よいです。
【 佳 作 】
麦畑け緑の小径月におう
茨木市 毎熊 照子
木の葉髪使うは同じ皿小鉢
西宮市 宮部 志津枝
良い手紙悪い手紙も後の雛
吹田市 堀田 恵美子
冬山の裾を一両列車行く
吹田市 小澤 桔梗
ひとことを告げたき夜に萩こぼれ
箕面市 島﨑 裕子
◆ つぶやき評 ◆
俳句のひとつの形に取り合わせがあります。季語とものやことを合わせた形です。この俳句で季語が働かなければたんなる説明や報告となってしまいます。最適な季語を選べれるように季語と懇ろな関係を作っておくことです。
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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)
1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。
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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。
【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160
【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。
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山口昭男先生の最新巻の紹介
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