-吹田市-子育てパパやママ、若者も利用しやすい商店街に旭通商店街・コミュニティカフェの挑戦

 

約100年近い歴史のある吹田市旭通商店街。親子連れや事業に挑戦する若者に来てもらえるよう、工夫を凝らすコミュニティカフェがある。

3月にオープンしたコミュニティカフェ『tocotoco…』は、カフェ、シェアキッチン、レンタルルームの3つの顔を持つ。運営するのは、同商店街の協同組合事業部だ。若者を取り込むため、子育て中の親たちで結成された「まちプランナー」の意見を反映して空き店舗を改装した。

「若い人たちに来て欲しいという思いがありながら、商店街にはおむつを替える場所がなかった」と話すのは協同組合の池内かおりさん。カフェ内の授乳室やおむつ替えスペース、キッズスペースなどの設備が功を奏し、親子連れが多く訪れている。「たまたま来られた親子同士が仲良くなったり、引っ越してきたばかりのママたちに子育て中のカフェスタッフが地域情報を教えてあげたりとコミュニケーションが生まれています」と協同組合副理事長の池内さん。子育て中の何気ない相談や息抜きができると評判だ。

 

 

運営の利便性や若い世代の利用を考えて、現金は扱わないキャッシュレス決済を取り入れた。スタッフが利用方法を教えることでシニア世代にも好評を得ている。ベビーカーのすぐ横の席におじいちゃんが座るなど、微笑ましい光景が見られることも。またレンタルスペースやシェアキッチンでは若者の「やってみたい」を応援。「簡単に始められるような場所をつくりたい」と、地域活性化のため、商店街も新規事業者のチャレンジを歓迎している。

 

『tocotoco…』は、子育ての情報交換ができ、若者が自分の夢にチャレンジできる稀有な場所。「物の売り買いだけではなく、人との出会いや学びの場所になって欲しい」。商店街のあるべき姿がここにある。

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