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俳句コーナーVOL.34 入選作品を紹介!

2022.06.27

5月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。

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【 優秀賞 】

機嫌よく跳ねる転がるえんどう豆

吹田市 高嶋  文範
この句の良さは、跳ねるで終わっていないところにあります。えんどう豆の機嫌のよい跳ね方だけでなく転がり方もまた見てとったというところが、大きな手柄となりました。

 

【 入 選 】

鈴蘭を代る代るに嗅ぎにけり

茨木市 河本   要
この句の眼目は、「代る代る」。俳句は短い。瞬時の言葉選びが全てです。

深海の色に茹でたり新和布

池田市 山内 留美子
浅瀬で採れる和布にとって深い海は憧れかも知れません。この捉えが秀逸。

青葉風顔いつぱいの深呼吸

吹田市 森戸  秀次
「胸いつぱい」ではないというところが、俳句です。青葉風が生きています。

春愁を動物園に置きに行く

豊中市 小倉  佳子
動物園に納得。鳥獣たちは人間の春の愁いを受け止めてくれるでしょう。

ちり紙にミントのかほり夏浅し

和泉市 押見げばげば
夏になって気がつくかおり。ささやかな幸せを感じます。

 

【 佳 作 】

引き返しシヨボンとあった夏帽子

豊中市 東村  美紀

あやまちは繰り返されて桐の花

豊中市 小倉  佳子

厄年の明ける気配や昼寝覚め

茨木市 河本   要

白地図へ青のクレヨン愛鳥日

和泉市 押見げばげば

生かさるる寿命は知らず青葉木菟

豊中市 上杉 千代子

 ◆ つぶやき評 ◆ 
一つの季語を決めて、俳句を作る。そんな作り方を試してください。数多く作ることが目標です。そのためには、作った時に判断をしないこと。無心で作り、後で作った俳句を選んでゆく。至福の時間が味わえます。

 

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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)

1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。

 

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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。

【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160

【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。

 

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山口昭男先生の最新巻の紹介

既刊句集より100句抄出して著者みずからが解釈を付したもの。一句が出来上がるまでの作家の推敲のあとをたどることができ、実作者の句作りにおおいに役立つ入門書である。(Amazonなどで販売中)

 

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