-箕面市- 明治・昭和期のくらしを語る道具たち「むかしのくらしといまのくらし展」を開催
2023.01.09
平成8年に初めて開催され今回が26回目となる、明治から昭和期にかけて実際に使用されていた生活道具を展示する「むかしのくらしといまのくらし展」が、令和5年1月6日(金曜日)から令和5年3月22日(水曜日)まで、箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で開催されている。
今回の「むかしのくらしといまのくらし展」では、現代の電気アイロンに代わって使用されていた“こて”や“火のし”、かまどでご飯を炊く時に使用されていた“はがま”など、時代の移り変わりに伴って、いつのまにか目にしなくなった約100点の生活道具を展示。展示されている昔の生活道具は市民から寄贈されたもので、それらの生活道具を「食べる」「暖まる」「縫う・つくろう」「涼む・清める」「灯す」「働く・学ぶ」「楽しむ・遊ぶ」の7つのテーマに分けて展示している。また、昔の人々の知恵や工夫を感じることで、今の世の中が抱える環境問題について考えるきっかけとなる。
展示の最初には、現在、世界的に取り組まれているSDGs(2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)についてのコーナーが設けられ、現代の生活が感じられるある部屋の様子を写し出したパネルとSDGsについてのパネルを展示。SDGsの目標のひとつである「持続可能な消費と生産」の観点から、現代における暮らしかたを振り返って“自分にできることは何か”について考える始まりとなっている。
「暖まる」のコーナーに展示されている“ハクキンカイロ”は現代でも使用されており、蓋を開けて中に油(ベンジン)を入れ、そこに火をつけて熱を発生させる仕組みになっている。現代の使い捨てカイロとは異なり、油が無くなっても継ぎ足せるため、“ハクキンカイロ”は捨てることなく繰り返し使用することができる。
このほか、「働く・学ぶ」「楽しむ・遊ぶ」のコーナーでは、昔に使用されていた教科書や謄写版(ガリ版)、羽子板など当時の勉強道具やおもちゃが展示されており、子どもでも大人でも年齢関係なく、ちょっと昔の生活道具をより身近に感じることができる。
また、昔の生活道具を実際に触ることができるコーナーを設けており、“自在こたつ”などを置いている。この“自在こたつ”は、木枠の中に炭を入れて、就寝時に足を温める道具として使用されていた。布団の中で蹴って転がってしまった場合でも、木枠の中の炭入れ自体が360度回転するため、炭が木枠の外に落ちない仕組みになり工夫が凝らされている。
また、この企画展は小学校の社会科の学習にも活用されており、昔の生活道具を学ぶための解説資料の提供や道具の貸出などを小学校に対して行ったり、小学校の教科書にある「昔のくらしを学ぶ」で紹介されている道具を実際に見学するため、大阪市の小学生なども訪れる予定。
【内容】企画展「むかしのくらしといまのくらし展」(開催中)
【期間】令和5年1月6日(金曜日)~令和5年3月22日(水曜日)※毎週木曜日休館
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
【問い合わせ】電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694
【費用】無料
※新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じて、上記企画展を中止する場合あり。
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