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– 北摂 - 能登半島地震に伴う北摂各市の支援活動

2024.02.05
被災地では雨や雪といった気象条件の中、行方不明者の
捜索活動などを実施。(写真提供=茨木市)

 

救助隊や給水タンク車のほか、トイレトレーラーも派遣

今回の能登半島地震を受けて、北摂各市では救助隊や支援車、給水タンク車などを被災地支援のため、現地に派遣した。各市とも緊急消防援助隊、大阪府大隊の一員として、被災地の消火活動、人命救助のため出動。被災地では積雪の影響もある中、ローラー作戦による捜索活動を実施した。ほかにも避難所等での被災者支援、被災した建築物の倒壊、部材の落下などから生ずる二次的災害を防止するために、被災建築物応急危険度判定士として職員を派遣した。

箕面市からは1月2日の午前2時に緊急消防援助隊が出発し、3日午後1時には断水でも使用できるトイレトレーラーを派遣した。吹田市でも消防隊や危機管理室の職員を派遣し、豊中市は給水タンクや高度救助隊なども現地に赴き、支援活動を実施している。北摂各市では、今後も大阪府と連携しながら、被災地の支援ニーズの情報収集を図り、支援活動を継続するとしている。

1月3日13時に、箕面市から七尾市へトイレトレーラーを派遣。同日には避難所の七尾市立中島小学校にトイレトレーラーを設置し、多くの人が利用している。(写真提供=箕面市)

能登半島地震被災者支援 豊中市営住宅の一時避難住戸として提供

豊中市は、1月19日から、能登半島地震で被災された方の一時避難住戸として、市営住宅の空き住戸を7戸提供すると発表した。使用期間は原則6カ月以内とし、家賃や敷金は免除する。申し込みは豊中市営住宅募集・管理センターで受け付ける。申込資格は、能登半島地震により住宅が全壊・半壊の重大な被害を受け、引き続き当該住宅に居住することが困難な人としている。

北摂各市では、今後も大阪府と連携しながら、被災地の支援ニーズの情報収集を図り、支援活動を継続するとしている。

茨木市営住宅を一時避難住戸として提供

さらに茨木市は、1月19日から、能登半島地震で被災された方の一時避難住戸として、市営住宅の空き住戸を3戸提供すると発表した。使用期間は原則6カ月以内とし、住宅使用料、共益費、駐車場使用料は免除する。申し込みは茨木市建設部建築課で受け付ける。申込資格は、能登半島地震により住宅が全壊・半壊の重大な被害を受け、引き続き当該住宅に居住することが困難な人としている。

茨木市消防本部は1月1日から、大阪府大隊の一員として、消火隊1隊5人が被災地の消火活動、人命救助にあたるため出動した。(写真提供=茨木市)

 

被災地では行方不明者の捜索や水道局給水場から防火水槽や学校のプールにピストンで水を補給するなどの活動を実施した。(写真提供=茨木市)

各市役所では、義援金も受付

また、各市では義援金の受け付けも開始。市役所などで窓口での受け付けや、募金箱を設置している。詳しくは各市のホームページで確認できる。

大阪府・市が住宅300戸無償提供へ

大阪府と大阪市は、被災者を支援するため、公営住宅など300戸を無償で提供する。今回の能登半島地震で自宅に住めなくなった人などを対象に、公営住宅などを無償で提供することを決め、1月9日から受け付けを開始した。無償で提供されるのは、府営住宅が100戸、市営住宅が100戸、それに府と市が借り上げた短期月極めのマンションが100戸としている。いずれも布団やエアコン、調理器具などが備え付けられ、光熱費は自己負担となるが、敷金や家賃は無償とした。

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