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‐豊中市‐ 西日本初 豊中市とJALSAFに関する連携協定を締結

2024.09.05

豊中市と日本航空株式会社(JAL)は、持続可能な循環型かつ脱炭素化社会の実現を目的に、連携して家庭系の廃食油を回収する「廃食油を原料とした持続可能な航空機燃料製造推進に関する連携協定」を締結した。

「SAF」とは、Sustainable Aviation Fuelの頭文字をとったもので「持続可能な航空燃料」と訳される。原料の生産・収集から、製造、燃焼までのライフサイクルで、従来の航空燃料に比べて温室効果ガスの排出量の大幅な削減が期待できるとともに、既存のインフラをそのまま活用できる航空燃料である。自治体と航空会社が連携して廃食油を回収してSAF化する取り組みは、西日本では初めての試みとなる。

各家庭専用の回収ボトルで集めた廃食油を、豊中市内の店舗に設置された「すてる油リサイクルBOX」に流し、空になったボトルは自宅に持ち帰って繰り返し利用できる。たまった廃食油はSAFなどの製造工場で航空燃料へと作り変え、航空会社によりCO2排出量抑制のために使用される。国内初となる堺市内のSAF製造プラントは、2025年に運用開始予定で、それまではバイオディーゼルなどの燃料に精製される。

8月3日(土)よりダイエーが運営するグルメシティ庄内店(庄内西町)で廃食油の回収をスタートし、今後、イオンフードスタイル豊中庄内店など豊中市内の他店舗にも回収拠点を増やしていく予定だ。

 

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