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-豊中市- 全国初の取組み 消防局の救急救命士が市立病院に24時間常駐

2025.05.05

高齢者の人口増加に伴い、救急需要が増えている。豊中市はそんな社会課題への取り組みとして、4月1日(火)から、市立豊中病院の救急診療現場に、消防局の救急救命士が常駐する取り組みを始めた。迅速かつ的確に対応することを目指すとして、24時間体制で常駐する。

救急救命士の配置と勤務形態は、3カ月交替で病院に派遣し、一昼夜交替(24時間×3交替制)で勤務。役割は救急隊からの救急搬送依頼の連絡窓口や医師の診療補助などで、救急救命士、医師、看護師が相互の連携を強化することで、救急隊からの救急搬送依頼や処置の迅速化、受け入れ後の転院搬送がスムーズになるとしている。また医療現場に常駐することによる救急救命士の知識や技術の向上や、派遣終了後、救急隊に戻ることで救急隊の技能の向上も見込んでいる。

同市は平成22年1月、人口当たりの救命講習修了者の割合や市域面積当たりの救急隊数・救急救命士数が全国トップレベルで、高度な救命処置を担う医療機関が充実していることなどから、「世界一安心・安全のまちとよなか」を目指して、「救命力世界一」を宣言した。市立病院と救急隊の連携を強化し、救急搬送の受け入れ体制を拡充することで、救急医療の充実を図っている。

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