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-茨木市- 中央公園でPark-PFI導入へ 第二期整備に向け調査を開始

2025.06.12

茨木市は、中央公園において、Park-PFI制度の導入に向け、情報収集(サウンディング)を目的とする調査を開始した。Park-PFIは、都市公園法に基づき、飲食施設や売店などの収益施設の整備・運営を民間事業者に担わせることで、その収益を活用して園路や広場などの公園施設を整備・維持管理する仕組みである。市の財政負担を抑えつつ、公園の質を向上させる制度として全国的に導入が進んでおり、茨木市もこれを積極的に活用する方針である。

対象エリアは、同公園の北側エリア約5,300㎡で、「第二期整備」として位置付けられている。2023年秋には「第一期整備」として芝生広場や複合施設「おにクル」が開業しており、今回の調査はその延長線上にある。この調査結果の公表は7月中旬を予定している。

茨木市では、中央公園をJR茨木駅と阪急茨木市駅の中間にある「1パーク」と捉え、両駅周辺を「2コア」と位置づける「2コア1パーク」構想のもと、都市構造全体の連携と相乗効果を図ったまちづくりを進めている。今回の整備のコンセプトは「share to link(シェアとリンク)」としており、「多様な使い方を許容する共存性」「回遊性を促すデザイン性」「活動の拡張を受け入れる可変性」「複合利用の可能性」などが掲げられている。

また、市が想定する事業内容では、飲食店の提案が必須とされており、使用料の下限は1㎡あたり年額1,000円と設定されている。特定公園施設も整備要件として含まれ、その他任意提案も可能である。事業スケジュールとしては、2026年度末に事業者決定、2029年4月の供用開始を目指す。

この調査では、建築面積や店舗形態、営業時間、整備費用、管理体制などについて、オンラインフォームおよび自由形式の提案資料をもとに対話を行い、その内容は今後の「公募設置等指針」等の策定に活用される予定である。

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