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認知症の相談など気軽にできる『こうべオレンジダイヤル・こうべオレンジカフェ』@神戸市

2019.06.10

神戸市では、65歳以上の市民を対象に認知症の診断助成制度と事故救済制度を組み合わせて実施する助成制度「神戸モデル」がスタート。平成28年9月にG7保健大臣会合が開催され、認知症対策を盛り込んだ「神戸宣言」を出した。その後、「神戸市認知症の人にやさしいまちづくり条例」を制定、市民より制度への意見募集も実施しながら全国初の認知症助成制度を実現化。2019年度より、個人市民税均等割(現行3,500円)を市民1人あたり年間400円を増額し3,900円に改定。そのため利用者は自己負担金ゼロで検診を受けられる仕組みとなった。

診断助成制度は、2019年1月28日より開始。第1段階は、認知症の疑いがあるかどうかを調べる「認知機能検診」、第2段階は認知症の疑いがある人を対象に病名の診断を行う「認知機能精密検査」と進む。神戸市保健福祉局の宮川さんによると、認知機能検診は3月19日現在で約6,000件以上の申し込みがあり改めて必要とされている制度だと実感されているそう。(第1段階の受診券は、電話、郵送、FAX、インターネットで申し込み可能、認知症診断の費用は実質無料)

2019年4月1日からは、認知症の人の事故発生時に認知症の人や家族・被害者を救済するための事故救済制度も開始。①賠償責任保険事故②24時間365日相談対応のコールセンター③GPS安心かけつけサービス(一部有料)④最高3,000万円の見舞金が受けられる、という内容だ。

65歳以上の神戸市民は無料の制度

事故救済制度に併せて認知症について相談できる総合電話相談窓口「こうべオレンジダイヤル」も開設。「本格的に病院に行きづらいという方、初歩的なことでも構いません。専門職が応対しますので気軽に相談してください」と神戸市保健福祉局高齢福祉部介護保険課の宮川さん。
◇こうべオレンジダイヤル TEL:078-262-1717(月~金 9:00~17:00)

神戸市内38ヶ所にある「こうべオレンジカフェ」は、認知症や介護などについて話ができる憩いの場となっている。神戸市長田区にある「神戸カウンセリングセンター」は2019年3月に登録。全日本カウンセリング協議会認定のカウンセラーが、小さな悩みでもゆっくりと話を聴いてくれるようだ。「メンバーは全員介護経験者。介護の悩み事などは身近な人に言いにくいこともあります。少しでもプロの傾聴でホッとして頂きたく開催しています」と神戸カウンセリングセンターの大塚さん。カウンセラーは全員ボランティアで参加されているそう。
【Cafe神戸カウンセリングセンター:実施日:第2火曜日(1・8月休み)/13:30~15:30 参加費500円が必要】

 

cafe神戸カウンセリングセンター JR新長田駅近く

気軽にカウンセラーに話しを聴いてもらえるので参加者も安心できる

こうべオレンジカフェの開催日や参加費などは各施設毎に異なるので注意を。
詳しい問い合わせは、神戸市総合コールセンターまで。

神戸市保健福祉局高齢福祉部介護保険課 こうべしほけんふくしきょくこうれいふくしぶかいごほけんか

住所
神戸市中央区加納町6-5-1 神戸市役所 1号館4階
電話番号
神戸市総合コールセンター:078-333-3330(問い合わせ先)

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